クーペSUVなんて軟弱だ! とにかくゴツい最新SUV5選
往年の名車のDNAを受け継いだ、欧州とアメリカのSUVとは
●ランドローバー「ディフェンダー」
ラグジュアリーSUVに特化した英国のメーカーであるランドローバーのなかでも、長い歴史があるモデルが、「ディフェンダー」です。その前身は1948年に誕生した「ランドローバー」で、2020年4月に新型ディフェンダーが発売されました。
新型ディフェンダーのデザインは従来モデルをオマージュしながら、最新のデザインエッセンスを取り入れたボクシーなフォルムを採用。
ボディはショートホイールベースの「90」と、ロングホイールベースの「110」をラインナップしており、このホイールベースの長さから付けられたグレード名も先代から受け継いでいます。
ボディサイズ(エアサス車)は、90が全長4510mm×全幅1995mm×全高1970mm、110が全長4945mm×全幅1995mm×全高1970mmとグローバルで販売されるミドルクラスSUVとしては標準的です。
また、ランドローバーのモデルに共通してスペックには渡河性能が記載されており、ディフェンダーは水深900mmまで対応する本格的なクロカン車といえます。
シャシはアルミ製モノコックを採用。ランドローバー史上もっとも頑丈なボディ構造といわれ、従来のラダーフレームに比べて3倍のねじり剛性を確保しつつ軽量化も実現しました。
搭載されるエンジンは2リッター直列4気筒ガソリンターボで、最高出力300馬力を発揮。110ではディーゼルエンジンも設定されています。
また、4WDシステムは7種類のモード(コンフォート/草・砂利・雪/泥地/砂地/エコ/ロック/ウェイド)から選択でき、オフロードはもちろんのことオンロードでも優れた走りを披露。
価格(消費税込)はデェフェンダー90が499万円から、ディフェンダー110は589万円からと、かなり戦略的な価格設定といえます。
●フォード「ブロンコ」
アメリカのクラシックSUVのなかで、秀逸なデザインから今も高い人気を誇っているのがフォード初代「ブロンコ」です。1966年に誕生したブロンコは、コンパクトサイズのクロスカントリー4WD車として開発されました。
その後、代を重ねますが、1996年に5代目をもって一旦ラインナップから消滅。
そして、2020年7月にフォードはブロンコの復活を発表。従来の2ドアモデルのほか、シリーズ初の4ドアモデルも設定されました。
新型ブロンコのデザインは初代に原点回帰し、丸いLEDヘッドライトを採用。ボディも初代をオマージュしたスクエアなフォルムです。
ボディサイズ(インチからミリに換算)は2ドアが全長4412mm×全幅1928mm×全高1826mm、4ドアが全長4810mm×全幅1928mm×全高1854mmと、全幅はかなりワイドですがオーバーフェンダー込のサイズなので、実際のボディは数字よりもコンパクトです。
また、アメリカンSUVらしく取外し可能なルーフシステムを備えており、ルーフパネルの脱着が可能で、4ドアモデルには標準で布製ソフトトップかハードトップが選択できます。
さらに2ドア、4ドアモデルともに独自のフレームレスドアになっていて、簡単に取り外すことができ、ルーフとドアを外せばかなりの開放感が得られるでしょう。
搭載されるエンジンは最高出力310馬力を誇る2.7リッターV型6気筒ターボと、270馬力を発揮する2.3リッター直列4気筒ターボの2種類。トランスミッションは10速ATと2ドアモデルには7速MTも設定され、駆動方式はもちろん4WDです。
新型ブロンコは2021年春からアメリカのディーラーで購入可能で、価格は日本円で(約322万円)から。すでにかなりの受注が入っているようです。
しかし、残念ながら日本では2016年にフォードが撤退しているため、正規輸入モデルは入手できません。
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SUV人気は世界的にもまだまだ収まる気配はなく、日本ではミニバンと同様にもはや定番車種といえます。
日本の道では本格的なクロカン車が活躍するシチュエーションはほとんど無いため、やはり比較的コンパクトなクロスオーバーSUVが今後も主流でしょう。これは欧州でも同様です。
実際にSUVはちょっと視線が高くて運転しやすく、ハイブリッド車なら燃費も優れており、高速性能では横風に弱いなどもありません。
各メーカーもニーズをキャッチアップしていてSUVのバリエーションは豊かですから、自分の使用環境にあった1台を選んでみてください。
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