クーペSUVなんて軟弱だ! とにかくゴツい最新SUV5選

現在、世界的に人気となっているSUVですが、なかでもオンロード走行を重視したクロスオーバーに人気が集中しています。さらに、高額なモデルではクーペSUVと呼ばれるほどスタイリッシュなフォルムのモデルが増えてきました。一方、オフロード走行を重視しつつラグジュアリーで威圧感満載のSUVも存在。そこで、ゴツいスタイルの最新SUVを、5車種ピックアップして紹介します。

イカツいスタイルの最新ビッグサイズSUVを紹介

 SUV人気はますます加速しており、世界中の各メーカーから次々と新型モデルが登場しています。

 なかでも、とくに人気となっているのが、都会的なデザインでオンロード走行を重視したクロスオーバーSUVで、コンパクトなモデルから高額かつ高級なモデルまでさまざまです。

ゴツさがカッコいい最新のビッグサイズSUVたち
ゴツさがカッコいい最新のビッグサイズSUVたち

 人気のクロスオーバーSUVですが、近年は比較的高額なモデルではスタイリッシュなフォルムのクーペSUVがちょっとしたブームで、直近ではコンセプトモデルではありますがレクサス「LF-Z」が大いに話題となっています。

 一方、そんなクーペSUVとは真逆で、オフロード走行を重視しつつ威圧感満載のSUVも存在。そこで、ゴツいスタイルの最新SUVを、5車種ピックアップして紹介します。

●レクサス「LX570」

国産ハイエンドSUVの最高峰に位置する「LX570」
国産ハイエンドSUVの最高峰に位置する「LX570」

 レクサス「LX570」は、トヨタのSUVラインナップのフラッグシップとして君臨しており、「ランドクルーザー200」譲りのタフさに加え、レクサスならではのクラフトマンシップによる上質な内装をあわせ持つことが特徴です。

 全長は5080mm×全幅1980mm×全高1910mmというボディサイズは国産乗用車でも最大級を誇り、この体躯にふさわしく、スピンドルグリルを採用したフロントフェイスだけでなくリアビューも威圧感満載です。

 搭載されるエンジンは5.7リッターV型8気筒自然吸気で、最高出力は377馬力を発揮。2000回転から最大トルクの約90%を発生し、アクセルに対するエンジンの反応もリニアで扱いやすい仕様となっています。

 駆動系には副変速機構をもつ「マルチテレインセレクト」を装備し、モードセレクタースイッチで「ROCK/ROCK&DIRT/MOGUL/LOOSE ROCK/MUD&SAND」の5つから、路面の状況に合わせて最適な走行モードが選択可能。

 また、ランドクルーザーと同様に「クロールコントロール」も装備されており、砂地や泥濘地でタイヤがスリップして脱出困難な状況でも、クルマがアクセル操作とブレーキを自動で制御することで脱出をサポートします。

 ほかにも、クロールコントロール作動時にすぐれた回頭性を実現する「ターンアシスト機能」や、車両周辺の状況をモニターに映して車両下の状態やタイヤ位置を確認できる「マルチテレインモニター」を装備するなど、ラグジュアリーカーでありながらまさに本格クロカン車です。

 価格(消費税込)は1135万6481円で、8人乗り3列シートと5人乗り2列シートの2タイプが設定されています。

●日産「パトロール NISMO」

ニスモのテクノロジーを余すことなく投入された「パトロール NISMO」
ニスモのテクノロジーを余すことなく投入された「パトロール NISMO」

 日産中東法人は2021年3月31日に「パトロール NISMO」の2021年モデルを世界初公開しました。初代パトロールは1951年にデビューし、2021年で誕生70周年を迎えたことを記念して、新型パトロール NISMOを中東地域限定で発売。

 フロントフェイスでは、ハニカム構造の立体的なメッシュを採用したフロントマスクにVモーショングリル、水平方向のクロームラインが存在感を際立たせています。

 リアデザインは全幅を強調するためにデザインされたバンパーとされ、ダーククロームのインサートと新らたな意匠のテールランプを採用。また、F1マシンからヒントを得たLEDリアフォグランプを搭載しています。

 ボディサイズは全長5315mm×全幅2035mm×全高1940mmと、前出のLX570よりもさらにひとまわり大きい巨体です。

 内装はアルカンターラとレザーの組み合わせ、ラグジュアリーかつスポーティに演出。

 搭載するエンジンは5.6リッターV型8気筒自然吸気で、最高出力428馬力を発揮。「GT-R」のエンジンを組み立てる「匠」によってチューニングされたといいます。

 ほかにもビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用したサスペンションや、ブレーキ性能の強化、空力性能を向上させるエアロパーツを装備するなど、NISMO流のチューニングが満載です。

 新型パトロール NISMOは2021年4月から中東全域で販売が開始され、価格は日本円換算で約1160万からです。

●キャデラック「エスカレード」

まさにアメリカでは成功者の証であるSUVの「エスカレード」
まさにアメリカでは成功者の証であるSUVの「エスカレード」

 アメリカの高級車ブランド、キャデラックのクルマを乗ることは古くから成功者の証でした。

 このキャデラックブランドから1999年にフルサイズSUVの初代「エスカレード」が発売され、2020年2月に5代目が登場。

 ボディは標準ボディのほか、「ESV」と呼ばれるロングボディも用意され、標準ボディのサイズは全長5382mm×全幅2059mm×全高1948mm。ロングボディのESVのサイズは全長5766mm×全幅2059mm×全高1942mmと、アメリカならではのビッグサイズです。

 フロントフェイスは従来型のタテ目から水平基調のヘッドランプに変更されて、大きく印象が変わりました。また大型グリルを備えており、力強さはキャデラックのSUVのなかでも随一。

 内装では、自動車メーカーとして初となる38インチの湾曲した有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを採用し、豪華かつハイテクなインパネまわりを演出しています。

 エンジンは最高出力420馬力を誇る6.2リッターV型8気筒ガソリン直噴で、可変バルブタイミング機構やエンジンスタート/ストップ機能を搭載し、北米仕様では3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジンも設定。

 足まわりには可変ショックアブソーバーの「マグネティックライドコントロール」を採用し、「エアライドアダプティブサスペンション」と組み合わせて自動で車高調整をおこない、高速道路走行では車高を下げて空力性能を向上させています。

 グレードは「プラチナム」と「スポーツ」の2タイプで、価格(消費税込)はプラチナムが1490万円、スポーツが1520万円です。

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