ジャガーが60周年記念「Eタイプ」を限定販売!! クーペとロードスターのセット内容とは
究極の「Eタイプ」セットを手にできるのは、世界でたったの6名のみ
ジャガー・ランドローバー・クラシック謹製レストアの「Eタイプ60コレクション」は、すべてのクーペが「フラットアウト・グレー」、そしてすべてのOTSが「ドロップ・エブリシング・グリーン」で再塗装されることになるという。
1961年のオリジナルモデルに使用された「オパールセント・ガンメタル・グレー」および「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」は、すでにジャガーでは絶版となっていることから、今回のレストアに際して往年のカラーに可能な限り近づけた塗料を新たに調合したものとのことである。
そして、完成された各車両のセンターコンソールには、伝説的彫刻師にしてデザイナーとしても知られる「キング・ナード(King Nerd)」ことジョニー・ダウェル氏による、英国コヴェントリーからスイス・ジュネーヴまでの走行ルートを記したプレートが装着されることになっている。
このプレートは、60年前のオリジナルEタイプのワールドプレミアに向けて、当初ジャガー・カーズ社の広報部長ボブ・ベリーが運んだ1台のみのクーペ「9600 HP」への試乗希望が殺到したために、当時ジャガー社でテストドライバーを務めつつ、ワークスドライバーの一員としてル・マン24時間レースにも出走経験のあるノーマン・デュイスが、急遽2台目のOTS「77 RW」をコヴェントリーからジュネーヴまでひと晩で送り届け、試乗会に間に合わせたという伝説的な故事に由来するものである。
ジョニー・ダウェル氏は自身の制作したプレートについて、以下のようにコメントした。
「このプレートを創ることは、アイコニックで特別なクルマ、2台のジャガーの伝説に記されたふたつの壮大なドライブの物語をデザインして刻印する、素晴らしい機会となりました。これからレストアされるEタイプとともにいかなる場所を訪ねるとしても、60年前の記念すべき日を恒久的に物語るリマインダーとして、ボブ・ベリーとノーマン・デュイスの素晴らしきストーリーと一緒に旅をすることになるのです」
このセンターコンソールに加えて、ボンネットバッジ、タコメーター内に設けられた時計の文字盤、フィラーキャップ、シャシプレートはすべて、ジャガー社デザイン部門によって作成された「1961−2021」年を象った記念の「E-type 60」ロゴで仕上げられている。
また1961年のオリジナルEタイプに取り付けられたものと同じ、バーチ(ブナ)材リムの軽量ステアリングホイールには、24金のデコレーションを加えたホーンボタンが組み合わせられる。
6×2台のすべてのレストア車両には、このモデルのために新たに専用制作された「E-type 60」ロゴ入りボディカバーやツールセット、ジャッキ収納バッグなども付属されており、偉大な名車の60周年を祝うべきレストア車両であることを静かに主張しているかに映る。
●2022年夏には、伝説をたどる巡礼の旅も予定
ジャガー・クラシックのディレクターであるダン・ピンク氏は、このプロジェクトを世界に発信したプレスリリースにて、次のように述べている。
「1961年3月のジュネーブモーターショーで発表されてから60年後、ジャガー・クラシックの才能あるチームは、Eタイプの究極の誕生日プレゼントであるEタイプ60コレクションをリリースします。
ディテールへのこだわりは、このプロジェクトが私たちのデザイナーやエンジニア、職人、パートナーたちにとって、いかに愛情のこもった仕事であったかを示しています。
精巧なディテールと使いやすさの向上により、これらのEタイプは、2022年夏に6人の顧客とそのゲストにとって一生に一度の体験をもたらすであろうコヴェントリーからジュネーヴへの巡礼から始まり、見識の高いオーナーたちを何十年にも亘って満足させることができるでしょう。」
クラシック・ジャガーを愛してやまない筆者からすれば、Eタイプは憧れの存在。だから「Eタイプ60コレクション」を手に入れ、来年夏には英国コヴェントリーからスイス・ジュネーヴに至る巡礼の旅に参加することができる幸運な6人の顧客たちとその旅に同行することができるゲストたちへの羨望を隠しきれないのである。
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