人気モデルは中古も狙い目? 元販売員が教える中古軽自動車のポイントとは
軽自動車の市場シェアは年々拡大しています。ユーザーとしては、中古車市場も気になるところですが、どのようなポイントを見るべきなのでしょうか。
中古の軽自動車を選ぶときのポイント
軽自動車は、取り回しや運転しやすく、維持費を抑えられるクルマとして高い人気があるほか、高さがある軽自動車は室内の広さも特徴です。
今回は、国産ディーラーの元販売員だからこそわかる、中古軽自動車を選ぶときのポイントを紹介します。
軽自動車は、日本独自のカテゴリーのクルマで「軽自動車規格」に定められたボディサイズおよび出力に収まるクルマを指します。
現在の軽自動車規格は、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2m以下、エンジン排気量660cc以下と定められています。
軽自動車は、このような規格によって定められた小さいボディサイズにより、住宅街や市街地での運転、行き違いや駐車がしやすいのがメリットです。
近年では、全高が高い「スーパーハイトワゴン」と呼ばれる軽自動車も増え、室内の頭上スペースにゆとりがあるモデルも続々と登場しています。
さらに、左右両側スライドドアや多彩なシートアレンジにより、利便性が高いことから、ファミリーカーや車中泊に利用するユーザーが増えました。
走行の面では、660ccという排気量でありながら、ターボチャージャーを装着するモデルもあるため、普通車と遜色ないパワーを発揮します。
加えて、外装や内装の質感も高いため、かつての軽自動車のイメージであった「小さく安いクルマ」といった印象は変わったといっても過言ではありません。
そのため、軽自動車は維持費の安さ、利便性の高さ、運転のしやすさを兼ね備える日本の道路事情にぴったりなクルマといえます。
日常使いから休日のドライブまで、さまざまな場面で使える軽自動車を選ぶ際はどういったポイントを見ておくと良いのでしょうか。
まず、点検整備の記録をしっかりと確認しておくのが良いでしょう。この記録は法定12か月および24か月点検をしてきた情報が記されています。
軽自動車は660ccという小さいエンジン排気量なので、エンジンを高い回転数まで回してパワーを出す傾向にあります。
よって、定期的なエンジンオイルの交換やオイルフィルターの交換をおこなわないと、本来の性能を発揮できません。
さらに、エンジンの始動や電装系に使われるバッテリーの定期的な交換がおこなわれているかどうかもチェックしておくことが大切です。
また、車両によってはクルマの高さもしっかりと確認しておきましょう。
軽自動車カテゴリーのなかでも人気のあるスーパーハイトワゴンは、全高が1700mmを超えるモデルを指します。
一般的な機械式立体駐車場は、高さ制限が1550mmであることが多いため、スーパーハイトワゴンの軽自動車を入庫することができません。
クルマを保管する駐車場に高さ制限がある場合には、車庫に入れられるかどうか確認することが必要です。
前述にもある通り、最近は軽自動車の人気が高まっているため、中古車であっても価格が高い傾向にあります。
そのため、自身の使う状況などもしっかり把握して、車両を選ぶ必要があるといえるでしょう。
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