人気モデルは中古も狙い目? 元販売員が教える中古軽自動車のポイントとは
良い中古軽自動車の見分け方
では中古で軽自動車を探す際は、どのような個体が良い車両といえるのでしょうか。
軽自動車では外装、内装の状態をしっかりチェックしましょう。
外装の塗装の色褪せやクリア塗装の剥がれ、メッキパーツのくすみといった部分を見て、劣化が抑えられているか、手入れがされてきたかどうか確認します。
とくに軽自動車では、従来の小さく安い印象から少しずつ変わってきているものの、外見の劣化が激しいのはチープさが増してしまうといえるでしょう。
内装も、しっかりとシートの汚れや擦れ・切れ、インテリアパネルのキズなどがないかを見てみましょう。
外装、内装の大まかな状態を確認したら、室内の使い勝手の利便性も細かく見ていきます。
車内にドリンクホルダーが各座席分用意されているか、手が届く範囲にホルダーが設置されているかなどを確認します。
また、ドアポケットに500mlペットボトルが収納できるスペースがあるかどうか、グローブボックスに車検証を収納できるスペースが確保されているかどうかという点に着目すると、購入後の満足度が高いです。
次にシートアレンジをチェックします。とくに、リアシートのアレンジに注目しましょう。
軽自動車は、規格により全長が限られているため、乗車定員の4名が着座できる状態の際、ラゲッジスペースが狭くなってしまうことがあります。
家具や家電など大きな荷物を積載する場面では、リアシートの背もたれを倒すことができるかどうか、背もたれを倒したときにラゲッジスペースとフラットになるかどうかが重要です。
フラットで広大なスペースがあれば、大きな荷物も難なく積載することができます。
車種によっては、リアシートの背もたれを倒したとき、ラゲッジスペースと段差ができてしまうこともありますが、長尺の荷物や小分けにされた荷物は問題なく載せられるため、さほど気にすることはないでしょう。
ただし、リアシートの背もたれが左右一体で倒れるのか、50:50の分割で倒れるのかということは乗車人数や背もたれを倒すときの動作に影響します。
リアシートの背もたれが左右一体の場合、乗車人数は2人か4人の2択になります。
加えて、リアシートを倒すロックが背もたれ左右の端にある場合、片手で背もたれを倒すことができません。
そのため、両手で倒すか、左右片方ずつロックを解除しなければならないため、手間がかかります。
一方、リアシートの背もたれが50:50に分割されている場合の乗車人数は、1人から4人になります。
また、リアシート背もたれのロックを解除するときに、片手で操作することができたり、左右のリアドアからサッと倒すこともできるため使いやすいといえるでしょう。
このように、軽自動車は室内のシートアレンジまで細かくみることで、実際に利用する際の利便性を確認することができます。
ひとつずつ、実際に利用する時を想像しながらチェックするのが良いでしょう。
※ ※ ※
中古軽自動車を選ぶときは、点検整備の記録、クルマの高さ、外装や内装の状態、小物スペースやシートアレンジの操作性に着目しましょう。
軽自動車は中古車であっても人気が高いことから、それなりの価格になることが多くあります。
そのため、前述にあるチェックポイントをしっかりと確認してから購入を検討するのをおすすめします。
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