世界初の自動運転レベル3、ホンダ「レジェンド」 事故責任の線引きはどうなるのか

世界初レベル3のレジェンドはどのようなコトが出来るのか

 前述のトラフィックジャムパイロット以外にもレジェンドにはさまざまな先進技術が採用されています。

 まず、スカイラインやレヴォーグでも採用されるハンズオフ機能では、高速道路や自動車専用道で、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)が作動中に一定の条件を満たすと、運転者がハンドルから手を離した状態でも、システムが運転操作を支援します。

 具体的な機能は次のとおりです。

 ●ハンズオフ機能付車線内運転支援機能

 システムが車線内の走行や追従を支援。システムは設定された車速を保ちながら車線中央に沿うように走行し、先行車がいる場合は適切な車間距離を保ちながら追従を支援します。

 ●ハンズオフ機能付車線変更支援機能
 ハンズオフ機能付車線内運転支援機能で走行中、運転者が周囲の安全を確認しウインカーを操作すると、システムが車線変更に伴う加減速、ハンドル操作を支援します。

 ●ハンズオフ機能付高度車線変更支援機能
 ハンズオフ機能付車線内運転支援機能で走行中、高度車線変更支援スイッチをONにすると一定の条件下でシステムが状況を判断して、車線変更や追い越しなどの操作を支援します。

 システムが車速の遅い先行車を検知した場合、ドライバーに告知をおこなったうえで、追い越しや車線復帰を支援します。

クルマ側から運転操作を要求される際、ステアリング中央部、ナビ画面上部、グローブボックスがオレンジ色に変わる
クルマ側から運転操作を要求される際、ステアリング中央部、ナビ画面上部、グローブボックスがオレンジ色に変わる

 また、「緊急時停車支援機能」として、運転者がシステムからの操作要求に応じ続けなかった場合、左車線へ車線変更をしながら減速・停車を支援する機能も採用されています。

 この機能は、トラフィックジャムパイロット・ハンズオフ機能の終了時、システムからの操作要求に応じなかった場合、警告音を強め、シートベルトに振動を加えるなど、視覚、聴覚、触覚によって運転者に操作を要求します。

 それでも、運転者が操作要求に応じ続けなかった場合はハザードランプとホーンで周辺車両への注意喚起をおこないながら減速・停車を支援。

 路肩がある場合は、左側車線に向かって減速しながら車線変更するようになっています。

 なお、運転者はレベル1のACCやレベル2のハンズオフ、レベル3の際に視覚でそれらを区別することが可能です。

 レベル1のACC作動時は、他車同様にメーター上に緑の作動マークが点灯。レベル2のハンズオフ時にはステアリング中央部がターコイズブルーに点灯します。

 そして、レベル3となるトラフィックジャムパイロット作動時には、ステアリング中央部、ナビ画面上部、グローブボックスがターコイズブルーに点灯。

 また、クルマ側から運転操作を要求された場合には上記の点灯部分がオレンジ色に変わることで、運転者に警告します。

※ ※ ※

 なお、今回のレジェンドではレベル3モデルにおいて、周囲からもその存在が分かるように前後バンパーにターコイズブルーのライトを配置、イグニッション連動で点灯するほか、リアトランク部分に「AUTO MATED DRIVE」と書かれたステッカーが貼り付けられます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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