ゲレンデでもポルシェに乗りたい! 半世紀前のものとは思えないモダンなスキーボブとは

コレクターズアイテムのスキーボブの気になる値段は

 アロヴァ・ポルシェ212スノーボブの重量は、乗り手が履くスキーなど一式を含めて約14kgとなる。

 効率的にボディの内部に収めてコンパクトにできるのは、当時のポルシェ「911」のトランクルームに合うように、ポルシェが設計したためとされている。

●アロヴァ・ポルシェ212スキーボブ

スキー板やハンドルなど、すべてを収納してコンパクトになる「アロヴァ・ポルシェ212スキーボブ」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
スキー板やハンドルなど、すべてを収納してコンパクトになる「アロヴァ・ポルシェ212スキーボブ」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 アロヴァ・ポルシェ212スキーボブは、アルミニウムフレームにポリウレタンフォームのボディ、そしてグラスファイバー製のスキー板から構成されている

 当時のスキーボブは、ほとんどがガラス繊維強化ポリエチレンで製作されていたので、約14kgという重量は当時のスキーボブと比べるとやや重たいが、耐久性の面ではアロヴァ・ポルシェ212スキーボブは、ライバルに対して大きなアドバンテージを持っていたことになる。

 また、実際に製作されたアロヴァ・ポルシェ212スキーボブは100台前後という記録が残っている。

 当然のことながら、冬のシーズンに便利な、そして遊びを楽しめる道具としてハードに使用されたはずなので、現存数は非常に少ないはずだ。

 参考までに当時生産されたモデルのカラーは、オレンジとブルーのみ。比率はブルーの方が若干多い。

 この超レアなコレクターズアイテムが、オンラインのみの「OPEN ROADS, MARCH」に出品されている。予想最低落札価格は、2000−2500ドル(邦貨換算約22万−27万円)。

 今から50年前にポルシェが生み出したスキーボブ。実際に現代の911のトランクルームに収めてみるのも悪くない。

【画像】50年前のデザインとは思えないイカした「スキーボブ」とは?(17枚)

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