今後「軽オープン」どうなる? 「S660」と「コペン」異なる個性と魅力
もうひとつの軽オープンスポーツ、ダイハツ「コペン」とは
2021年3月時点で、新車販売されている軽オープンスポーツにはダイハツ「コペン」が存在します。
コペンは、S660よりも長い歴史を持っており、2002年6月に初代モデルが登場し、現行となる2代目モデルは2014年から販売されています。
初代コペンは、「ACTIVE TOP COMPACT OPEN」をコンセプトに、誰もが気軽に楽しめる本格的オープン・スポーツカーとして開発されました。
初代コペンは、走りを意識した低重心で力強い「ティアドロップシェイプシルエット」を採用。
パワートレインには、当時新開発のターボチャージャー付きツインカムエンジンや、専用サスペンション、軽量高剛性ボディを採用するなどクラスを超えた高い運動性能を実現していました。
ダイハツはコペンについて次のように説明していました。
「ワクワクするような『持つ悦び』と、クルマを『操る楽しさ』を感じられるスポーツカーとして提案。
クルマの運転を楽しみたいパーソナルユース中心のユーザーをターゲットに、新たな需要を喚起します」
2代目コペンでは、新骨格構造「D-Frame」を採用して、スポーツカーに求められるボディ剛性を骨格のみで確保し、外板の素材やデザインの自由度が飛躍的に向上。
そのため、内外装着脱構造「DRESS FORMATION」により、ボディ外板部分をパーツと捉えて樹脂外板を採用したことで、個人の嗜好に合わせたデザイン選択が可能になりました。
2代目コペンについてダイハツは「コペンは、『感動の走行性能』『自分らしさを表現できるクルマ』など、お客さまに軽自動車の新しい価値を提供すべく、開発・生産と営業活動の両面から、新たな取り組みを実施しました」と説明していました。
その後、2019年10月にはそれまで設定されていた「ローブ」、「エクスプレイ」「セロ」の3グレードに加えて、「GRスポーツ」が設定されます。
GRスポーツは、トヨタのモータースポーツ部門となるTOYOTA GAZOO Racingが展開するブランドとなり、 ダイハツとトヨタという自動車メーカーの垣根を超えた商品展開です。
コペンGRスポーツについて、ダイハツは次のように説明しています。
「TOYOTA GAZOO Racingがモータースポーツ活動を通じて培ってきた知見の共有を通じて、ダイハツが開発をおこなったモデルです。
これまでお客さまとのコミュニケーションを続けるなかでいただいてきた、走行性能への要望に応えるため、メーカーの垣根を越えて、『意のままに操ることができる気持ちの良い走り』を目指して開発を進めてきました」
なお、コペン GRスポーツについては、ダイハツ販売店にて4グレード展開で販売。トヨタ販売店ではGRスポーツグレードのみを販売しています。
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このように似たようなパッケージとして販売されてきたS660とコペンですが、それぞれには異なる開発経緯や販売戦略が展開されています。
今後、コペンがどうなるのかは未知数ですが、軽スポーツオープンに火は消さないで欲しいものです。
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