ホンダ新型「ヴェゼル」は兄貴分「CR-V」を上回れるか? 全面刷新で生まれた長所とは
予防安全装備の充実度は新型ヴェゼルの方が上か?
新型ヴェゼルの内装は水平基調のデザインで、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の考え方に基づき操作類を配置。シフトレバーはシンプルなストレート式です。
また、CR-Vにはない後席のチップアップ機能があることも特徴で、背の高い荷物を載せるときなど便利に使えます。
一方CR-Vの内装は全車に木目調パネルの加飾が施され高級感が演出されているほか、ハイブリッド仕様ではボタン式のシフトセレクターが採用されて先進性をアピール(ガソリン仕様はストレート式のシフトレバー)。
また、ホンダのSUVでは唯一の3列7人乗り仕様がある(ガソリン仕様のみ)点も特徴となっています。
新型ヴェゼルに搭載されるパワートレインは1.5リッター+2モーターのハイブリッドと1.5リッターガソリンの2種類で(いずれも2WDと4WDの設定あり)、ハイブリッド仕様は現行型モデルのシステム(1モーター式)から刷新されました。
WLTCモード燃費も現行モデル(参考:ハイブリッド仕様で最高21.0km/L)から向上していることを期待したいです。
CR-Vに搭載されるパワートレインは2リッター+2モーターのハイブリッドと1.5リッターガソリンターボで、新型ヴェゼルと同じくいずれも2WDと4WD設定があります。
WLTCモード燃費は、ハイブリッド仕様で最高21.2km/L、ガソリンターボ仕様で最高14.2km/Lです。
最後に、搭載される予防安全装備について比較します。
両車ともに運転支援システム「ホンダセンシング」を搭載しますが搭載される機能の数が異なります。
新型ヴェゼルでは、現行モデルにも設定のあった「誤発進抑制機能」「歩行者事故低減ステアリング」「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」「路外逸脱抑制機能」「車線維持支援システム(LKAS)」「先行車発進お知らせ機能」「標識認識機能」に加え、新たに「後方誤発進抑制機能」「近距離衝突軽減ブレーキ」「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)」「オートハイビーム」を装備(ACCは渋滞追従機能の追加)。
CR-Vに搭載されるホンダセンシングには「後方誤発進抑制機能」「近距離衝突軽減ブレーキ」の設定はなく、予防安全装備の充実度では新型ヴェゼルが上回っているといえます。
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CR-Vはホンダの世界戦略SUVとしてグローバルに展開されるモデルですが、ホンダは新型ヴェゼルに関しても日本のみならず欧州で2021年後半に発売する予定と明らかにしています(欧州名:HR-V)。
新型ヴェゼルがフルモデルチェンジによってさらなる人気を獲得することができるのか、注目されます。
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