中古車選びの定番「タイベル交換済」過去のもの? 「タイミングチェーン」なら100%切れないのか
中古車を購入する際、車両のチェック項目としてタイミングベルトの交換歴に気を使う人は多くいます。しかし最近のクルマに採用されるタイミングチェーンなら、切れる心配はなく安心といわれています。はたして、タイミングチェーンなら100%安心といえるのでしょうか。
「タイミングベルト交換済み」は中古車選びの重要項目?
中古車選びの際、よく目や耳にするチェックポイントにタイミングベルトの交換歴があります。「タイミングベルト交換済み」などと書かれていることもあり、クルマの品質判断に重要なポイントであることがわかります。
しかし、最近のクルマはタイミングベルトではなくタイミングチェーンの採用が増加しています。
かつてのタイミングチェーンは騒音が大きかったのですが、コンパクトかつ静音のサイレントチェーンが開発されたことによって騒音の問題もクリアでき、タイミングチェーンが主流になりました。
タイミングチェーンならば、タイミングベルト切れで懸念される、エンジンに致命傷を負わすような事態にはならないとして安心してよいのでしょうか。
一般的にタイミングチェーンは、ベルトよりも長寿命で強度も高く、切れる心配も圧倒的に少なくなるといわれています。
タイミングベルトの説明を簡単にしておくと、エンジンの燃焼室への気体の出入りを制御するバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンの回転を同期させる重要な部品です。
タイミングベルトが切れてしまうとバルブとピストンの動きが同期せず、エンジンが動かないばかりでなく、ほとんどのエンジンではバルブとピストンが衝突して内部が損傷し、最悪はエンジンが全損するなど高額な修理代がかかってしまいます。
タイミングベルトは、ボンネットを開けるとすぐ見える、エアコンのコンプレッサーや発電機などの補機を回すVベルトと間違われることもありますが、エンジンに付随するカバー内にあり、通常は目にすることができません。
交換時期はメーカーやエンジンにもよりますが、概ね10万kmごとが推奨されていることが多いです。
簡単に切れる部品ではなく、指定時期に交換していていればそれほど恐れるものではありません。
しかし、切れた場合には金額的に廃車を検討するほどの致命傷になるため、中古車購入の際は、タイミングベルトのメンテナンスについて神経質な人は多いでしょう。
そして、しばらく前からタイミングベルトから金属製のタイミングチェーンを採用するエンジンが増え、低年式の中古車を買う以外にベルト切れの心配はあまりなくなったといえます。しかし、タイミングチェーンは切れないと安心してよいのでしょうか。
タイミングベルトはゴム製ですがギザギザの歯が付いており、歯車のようなプーリーと噛み合わさって動きを伝達します。
もし、噛み合いがずれてしまえば切れた場合と同じことが起こります。そのため、ベルトの張力を維持するテンショナーという部品が付いています。
テンショナーはタイミングベルトだけでなくタイミングチェーンにもあることから自動車修理・販売店のスタッフはタイミングチェーンなら絶対安心というわけではないと話します。
「タイミングチェーンを採用しているエンジンはベルト切れがなく安心なことも多いです。
ただ、なかにはテンショナー周辺部品の耐久性に問題があるエンジンもあり、テンショナーが壊れてチェーンと歯車が噛み合わず、タイミングベルト切れと同じようにエンジンを壊すことがあります。
タイミングチェーンでもすべてが安心なわけではありません」(自動車修理・販売店スタッフ)
記事に誤解を招く様な表情あり。プッシュロッドからタイミングチェーンそしてタイミングベルトに進化。しかし耐久性に問題があり交換工賃も高額な為、タイミングチェーンに回帰したと言えます。
この記事はタイミングベルトが先の様に記述されており誤解を招く。ベルトからチェーンに回帰しただけ!
エスティマ初代は床下エンジンの整備性からしてチェーンだったかな?
但しチェーンは切れた時の破壊リスクが高いだろね。
NISSANもCA系からSR系と共にベルトからチェーンに移行したのかな?
昔はISUZUエルフのNHRやNKR系に4JB1と言う2800ccのディーゼルがありましたが距離の出るトラックでタイミングベルトを使った珍しいエンジンでした。
他にも乗用車用でも4FC1とかタイミングベルトでしたが150000キロで交換した段階ではキレイな状態でしたね。
SUBARUの水平対向なんて寿命が短い感じがしますけどね。
私自身も1BOX時代のデリカでタイミングベルト切れを経験しました、セルを回しても圧縮の切らない空回りするような感覚で即タイミングベルト切れ?と診断しました。
最寄りの小さな修理工場で親切丁寧に治していただきました。
最終的にタイミングライトでの点検、デリカは見事に息を吹き替えしました。
切れないからチェーンに回帰という単純な事ではなく、タイベルだと切れる前提でピストンヘッドにバルブリセスを切る必要があるため、リセス内に入った混合気が燃え残り、排ガス内のHC(炭化水素)値が上がり、近年厳しくなる一方の排ガス規制に不利だから、という理由もあるようです。
当然、燃え残りのガソリンがある、ということはそれだけ燃費でも不利だからです。☺️
> 一般的にタイミングチェーンは、ベルトよりも長寿命で強度も高く、切れる心配も圧倒的に少なくなるといわれています。
結構、早い段階で伸びたりしてるよね。
オイルの交換で、寿命が伸び縮みするなんて、素材としてどうなのか。しかも高額部品。