セビージャFC時代のマラドーナの愛車はポルシェ「911」だった! 純正ターボルックとは?

マラドーナがセビージャFC時代に乗っていたポルシェ「911」がオークションに登場した。価格が高騰している空冷時代の911、しかも希少なターボルックの予想落札価格とは?

マラドーナのセビージャFC時代の愛車はポルシェだった

 洋の東西を問わず、有名人が亡くなったあとは、ゆかりのあるものが高値で取引されがちだ。

 VAGUEでは、偉大なるサッカー選手であったディエゴ・マラドーナが、UAEのクラブで監督を務めていたときに所有していた、ロールス・ロイス「ゴースト」とBMW「i8」がオークションに出品されたことを既報しているが、今回紹介する1992年モデルのポルシェ「911」も、マラドーナがかつて所有していた個体である。

●1992 ポルシェ「911カレラ2 カブリオレ ワークス・ターボ・ルック」

マラドーナがスペインのセビージャFC時代に所有していたポルシェ「911カレラ2 カブリオレ ワークス・ターボ・ルック」(C)Bonhams 2001-2021
マラドーナがスペインのセビージャFC時代に所有していたポルシェ「911カレラ2 カブリオレ ワークス・ターボ・ルック」(C)Bonhams 2001-2021

 1984年からマラドーナは、イタリアのナポリに所属していた。背番号は10。1986−1987シーズンに、イタリア南部のチームとしては初めての国内2冠を達成したのは、まさにマラドーナのおかげといっていいだろう。

 しかし1990年ごろから、マラドーナは麻薬の使用などが取り沙汰されるようになり、1991年にはチームを離れることになる。

 そのとき、移籍先のひとつとして噂されていたのが、名古屋グランパスエイトだったのだが、麻薬問題を抱えているということから交渉は不成立となった。

 結果、マラドーナが次に所属したのは、スペインのセビージャFCだった。しかしここでも、毎夜のパーティなどといった生活態度の悪さがたたり、1992年9月から1993年6月までという短期間のみの所属となった。その後は、母国であるアルゼンチンのチームに移籍している。

 今回オークションに出品されたポルシェ911は、そうしたセビージャFC時代にマラドーナが愛用していたクルマだ。

 セビージャに移籍した当初、熱狂的な歓迎を受けたマラドーナだったが、1992年11月にこのポルシェを手に入れたときにはすでに、ピッチ上の活躍ではなくナイトライフの話題が先行する、という状態となっていた。

 マラドーナがスペインを去ったのち、1993年9月にはマジョルカ島に住む人に譲渡され、2000年にフランス人の手に渡り、数人のオーナーの手を経て現在に至っている。

 では、このポルシェ911は、一体どんなクルマなのだろうか。

 この当時の911は、空冷の水平対向6気筒エンジンを搭載している964型と呼ばれるものだ。

 当時911には、NA(自然吸気)エンジンとターボエンジンが存在していたが、ターボエンジン搭載車は、NAエンジン搭載車とは違う、ワイドボディが採用されていた。それに伴って、サスペンションやブレーキシステムも、専用品が採用されていた。

 そんなターボエンジン用ボディに、NAエンジンを搭載したのが、「911カレラ2 カブリオレWTL(ワークス・ターボ・ルック)」である。

【画像】元マラドーナの愛車ポルシェ「911」をチェック!(30枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー