フランスブランドが絶好調! 2021年2月の新規登録台数に見る輸入車事情とは
日本自動車輸入組合(JAIA)は2021年3月4日、同年2月度の輸入車新規登録台数速報を発表した。これによると、2月度における外国メーカー車の輸入車新規登録台数は1万9843台となり、前年同月(2万755台)と比べ4.4%の減少となった。
輸入車の2021年2月度は前年同月に比べて4.4%の減少
日本自動車輸入組合(JAIA)は2021年3月4日、同年2月度の輸入車新規登録台数速報を発表した。これによると、2月度における外国メーカー車の輸入車新規登録台数は1万9843台となり、前年同月(2万755台)と比べ4.4%の減少となった。
また1月からの2か月累計は3万6122台で、前年同期(3万7554台)と比べ3.8%の減少となっている。
昨年2020年はコロナ禍による景気後退のため、年間の新規登録台数は29万9439台と、2019年と比べ14.5%の減少となった。
最初に緊急事態宣言が発令されたのは2020年4月7日だったため、今回比較の対象となる2020年2月度は、新型コロナによる影響を受ける前だ。それにもかかわらず、前年同月、および前年同期の数字がマイナスとなっていることは、まだ景気の回復が進んでいない、ということになる。
2021年1月7日から緊急事態宣言を再発令し、1都3県では期限を再延長、いまなお発令中だ。今後の輸入車新規登録台数がどのように変化するのか注目だ。
2月単月の外国メーカー車名別輸入車新規登録台数は以下のとおり。
・メルセデス・ベンツ 4300台(前年同月比91.6%)
・BMW 3094台(同113.6%)
・VW 2244台(同57.8%)
・アウディ 1833台(同101.4%)
・BMW MINI 1691台(同114.6%)
・ボルボ 1261台(同90.5%)
・ジープ 1093台(同110.2%)
・プジョー 1040台(同145.9%)
・ルノー 723台(同139.0%)
・ポルシェ 691台(同126.1%)
・フィアット 449台(同107.4%)
* * *
1位のメルセデス・ベンツ、2位のBMWは堅調だ。メルセデス・ベンツは、2021年1月に発表した新型「Sクラス」だけでなく、年内には新型「Cクラス」の日本上陸がおこなわれる予定なので、2021年の後半にかけてさらに数字を伸ばしていく可能性が高い。
3位のVWは、前年同月比57.8%と厳しい結果となった。だがこの2月9日には新型「ゴルフ」の先行受注を開始しており、年央には日本で発表される予定だ。ベストセラーモデルであるゴルフのフルモデルチェンジで、2021年のVWは躍進しそうだ。
注目は6位のジープ。「ラングラー」と「レネゲード」の販売が順調に伸張したことで、2月としては過去最高の数字を記録している。
また7位のプジョー、8位のルノーというフランス勢も大きく数字を伸ばした。
ルノーは、2020年10月に登場したルノー新型「ルーテシア」が好調だという。また2021年2月には新型「キャプチャー」も日本上陸したので、今後の数字が期待できる。プジョーも新型「208」、新型「2008」、MPV「リフター」の人気が高く、前年同月比でおよそ1.5倍と好調だ。
9位のポルシェも、ピュアEV「タイカン」の納車が始まったこともあり、前年比でプラスを維持している。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。