バブルの象徴「ゲンバラ」が作ったメルセデス「500SEC」があった! 驚愕の豪華内装とは

ゲンバラのコンプリートカーに下された意外な評価とは

 1972年に創業したゲンバラ社は、日本でも知られるチューナーである。ポルシェをメインにコンプリートカー製作をおこない、一時は日本でも正規販売されていたが、2010年に創業者であるウーヴェ・ゲンバラ氏が殺害され、いまは新生ゲンバラ社が活動を続けている。

●1984 メルセデス・ベンツ「500SEC」

ゲンバラ製スイッチ付きステアリングが印象的(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
ゲンバラ製スイッチ付きステアリングが印象的(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 この500SECはドイツに送られたのち、内外装のアップデートを受けた。

 外装ではゲンバラのエアロパーツを装備し、ボディカラーをパールホワイトに変更。

 インテリアはクリーム色のレザーに張り替えたほか、ゲンバラ製スイッチ付きステアリングへの交換や、メーターパネルのアップデートをおこない、インテリアパネルも交換したほか、センターコンソールには冷蔵庫も装備している。

 その後この個体はスペインで使用されていて、現在の走行距離は約16万4700kmである。時期は不明だが、ホイールは16インチサイズのロリンザー製に変更されている。

 写真を見る限り、インテリアの状態はコンクールコンディションというわけではない。汚れやすいホワイトレザーの状態は、実用していたのがわかるレベルにある。

 外装も、ボディパネルはそこそこの状態を保っているが、エアロパーツの状態はあまりよくなく、年式と走行距離なりのコンディションといっていいだろう。

 しかし、今回のオークションでの予想落札価格は、3万−3万2000ユーロ(邦貨換算約390万−410万円)と、比較的強気な設定であった。

 これは当時のゲンバラ・メルセデス500SECが、外装だけではなくインテリアまで仕上げたコンプリートで残っていることが貴重であるという、オークション主催者の判断があったからだろう。

 しかし、外装にわずかに手を入れれば、美しさを取り戻すであろうゲンバラ・メルセデス最終落札価格は、1万7600ユーロ(邦貨換算約230万円)と、かなり厳しい評価であった。

【画像】バブル仕様のメルセデス「500SEC」とは?(27枚)

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2件のコメント

  1.  ゲンバラにしては意外と控えめな仕様なのも、響いてるんじゃないかな。
    もっと凄いのはAMGやロリンザーよりも派手なエアロ纏ってるし、メーターパネルもLED+液晶デジタル表示だって事考えると比較的大人しめに作られている。それが落札価格に響いているんだけど、私はこの位控えめな仕様が好きだが内装を汚れやすい白ではなく、黒等のダークカラーに仕立てたなら方向性は変わっただろう。

  2. 126の前期でこの手の物はもうかなり少なくなって来ていて寂しい限り。それでも都心の地下駐車場の月極エリアなどで密かに大切にされているのであろうこの手の物を見つけるとワクワクします。一番衝撃的だったのはゲンバラよりもbbでした。知っている人殆どいないだろうけど。

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