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デートカーとして一世を風靡したスペシャリティカーとは!?
●ホンダ3代目「プレリュード」
ホンダは1978年に、同社初のスペシャリティカーとして初代「プレリュード」を発売。しかし、ライバル車に対してデザインや性能で勝る部分は希薄で、ヒット車にはなりませんでした。
そこで、1982年に登場した2代目ではすべてを一新。リトラクタブルヘッドライトを採用したスタイリッシュなフォルムに、高性能な次世代型エンジンを搭載したことから一躍ヒット車となります。
そして1987年に発売された3代目では、外観は2代目からのキープコンセプトとしながら、より洗練されたデザインに変貌。
エンジンを後傾して搭載することで実現した低いボンネットと、そのボンネットのラインがそのままトランクまで続く、美しいウエストラインが特徴です。
ちなみにボンネットの低さは、当時販売されていたミッドシップ車のフェラーリ「328」に匹敵するとアピールされていました。
エンジンは全車2リッター直列4気筒で、トップグレードの「2.0Si」には145馬力を発揮するDOHCエンジンが搭載されるなど、見た目にふさわしいスポーティな走りを獲得。
また、量産車世界初の4輪操舵が設定されたことも大いに話題となります。
3代目プレリュードは1988年に発売された日産5代目「シルビア」と人気を二分し、デートカーの代名詞として一時代を築きました。
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今回、紹介した3車種は、すべてリトラクタブルヘッドライトを採用したモデルとなっています。
国産車で初めてリトラクタブルヘッドライトを採用したのは、1967年に発売されたトヨタ「2000GT」で、最後となったモデルは1991年発売のアンフィニ(マツダ)「RX-7」ですが、どちらも生粋のスポーツカーです。
一時期、リトラクタブルヘッドライトは流行のアイテムとなり、ホンダ3代目「アコード」や、トヨタ「カローラII リトラ」など、スポーツカー以外にも採用されました。
可動部分が多くモーターなどの搭載が必要なリトラクタブルヘッドライトは、コストアップと重量増につながることや、海外の法規対応などを理由に廃止されましたが、やはりスポーツカーには必要不可欠なアイテムだったといえます。
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