クルマで飛行感覚が味わえる!? ロータスのEVレース用マシン「E-R9」とは?

まるで戦闘機のような旋回性能!?

 E-R9の開発は、ロータスのみならず、世界中のクライアントに技術を提供する、ロータス・エンジニアリング社によっておこなわれた。

 開発コンセプトは、「高度な電動パワートレインとエアロダイナミクスの分野における哲学、能力、革新的な精神のテクノロジー・ショーケースとなること」

 その独特なボディデザインは、ロータスのチーフ・エアロダイナミストであるリチャード・ヒルと、ロータスのデザインディレクターであるラッセル・カーによって実現された。

EVレース用のプロトタイプ、ロータス「E-R9(Endurance-Racer 9)」
EVレース用のプロトタイプ、ロータス「E-R9(Endurance-Racer 9)」

 リチャード・ヒルは、E-R9の開発について次のようにコメントしている。

「私たちがやろうとしたことは、現在の技術的な位置の限界を押し広げ、未来を想定することです。E-R9には開発と実用性が十分に期待できるテクノロジーが組み込まれています。

 ロータスには独自のソリューションを開発してきた驚くべき歴史があり、モータースポーツやロードカーで、これまでそれを何度も証明してきました。

 E-R9のエアロイノベーションのおもなものは、そのモーフィング・ボディパネルです。

 デルタウイング全体に配置されたこのメカニズムは、アクティブな表面をドライバーがスイッチを押すか、パフォーマンスセンサーからの入力によって自動的に空気の流れを変化させることで、ストレートやコーナーでのダウンフォースを最適化します。

 また、後部の垂直尾翼はタイヤのグリップに関係なく、クルマの方向を変える役割を担っています。その結果、E-R9はクルマのようなドライビング感覚と、またある意味においては戦闘機のような飛行感覚が味わえるマシンとなるのです」

 バッテリーのエネルギー密度と電力密度は年々向上し、2030年には両方の長所を備えた混合セル化学電池と、ピットストップ中に、電池を「ホットスワップ」する機能が搭載されるだろうとロータスは予想している。

 ロータス、そしてロータス・エンジニアリングの未来は、これからさらに大きな話題を提供してくれそうだ。

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