いま見てもスゴいデザインに脱帽! 初代のデザインが秀逸すぎる車5選

コンパクトなボディながら偉大な2台とは

●ホンダ「シティ」

それまでの常識を覆すデザインを採用した「シティ」
それまでの常識を覆すデザインを採用した「シティ」

 ホンダは大きくなった「シビック」に代わるエントリーカーとして、1981年に初代「シティ」を発売しました。

 シティ最大のトピックスは、それまで「クルマは車高が低いほどカッコイイ」という世間一般の常識に真っ向から挑んだ高いルーフを採用したデザインにあります。

 コンパクトなボディサイズはそのままに、いかに室内を広くするかという課題に対し、ルーフを高くすることで実現。

 ルーフを高くすると空気抵抗の増加や、重心高が上がって操縦安定性などに影響がありますが、ホンダはそれらを解決しつつ、全体のフォルムでも視覚的な安定感も表現しています。

 エンジンは最高出力67馬力の1.2リッター直列4気筒SOHCで、決してパワフルではありませんが、軽量な車体によって十分な加速性能と、低燃費を達成。

 さらに広い室内による積載性の良さを強調するために、同時に発売された原付バイクの「モトコンポ」をトランクに格納できるアイデアを実現しました。

 後に高性能なターボエンジンを搭載した「シティターボ」「シティターボII」、オープンモデルの「シティカブリオレ」、さらにルーフを高くした「シティハイルーフ」とバリエーションを増やすことで、さまざまなニースに対応しました。

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●スズキ「ジムニー」

機能美という言葉がピッタリなデザインの「ジムニー」
機能美という言葉がピッタリなデザインの「ジムニー」

 スズキは1970年に、サイズは小さいながらも本格的なクロカン車と同じ強固なラダーフレームにボディを架装し、トルクフルな空冷2サイクル360ccの2気筒エンジンを搭載した4WD軽自動車、初代「ジムニー」を発売しました。

 外観は曲面の使用を極力少なくしたスクエアなボディで、オープンボディを基本として、機能性を最優先してデザインされています。

 実際に積雪地帯の生活の足や、レジャー用途だけでなく、林業や建設・土木、郵政、山間部の商品運搬など、プロフェッショナルな現場でも活躍しました。

 4WDシステムは手動でレバーを操作することで2WDと4WDを切り替える、信頼性を重視したパートタイム式を採用し、サスペンションは前後とも堅牢かつシンプルなつくりのリジッドアクスルとすることで、高い悪路走破性と耐久性を実現。

 その後、代を重ねてもジムニーのコンセプトは変わらず、2018年に登場した現行モデルの4代目も、強固なラダーフレームと前後リジッドアクスルのサスペンション、シンプルなパートタイム4WDを継承し、今も高い人気を誇っています。

※ ※ ※

 クルマのデザインはその時代ごとのトレンドを反映して変化してきましたが、優れたデザインのクルマは、誕生から何十年経っても色褪せない魅力があるものです。

 確かに、古いクルマを見ると古臭く見えてしまうのは当然ですが、今回、紹介したフェアレディZや、ジムニーは、最新モデルに初代のデザインエッセンスを取り入れており、まさに初代が優れたデザインであったという裏付けではないでしょうか。

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Writer: くるまのニュース編集部

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