いま流行のSUV風モデルは昔からあった!? SUVテイストのコンパクトワゴン3選
異例のヒット作となったホンダのSUV風モデルとは!?
●ホンダ「シビックシャトル ビーグル」
ホンダは1972年に誕生した初代「シビック」から5ドアのライトバンを設定し、2代目ではステーションワゴンの「シビック カントリー」をラインナップ。
そして、3代目の5ドア版派生車として、1983年にトールワゴンタイプの「シビックシャトル」を発売しました。
シビックシャトルは、シビックのデザインテイストを残しつつもルーフを高くしたことで広い室内空間と荷室を確保し、レジャー用途にも適したモデルとしてユーザー層の拡大に成功。
1987年に4代目がデビューするとシビックシャトルも2代目へモデルチェンジし、4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションの採用や、トップグレードには1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載するなど、走行性能が一気に向上しました。
そして、1991年にシビックは5代目となりますが、シビックシャトルは従来型のまま継続して販売され、1994年には、RVブームを意識した4WDモデルの「シビックシャトル ビーグル」を追加ラインナップ。
上級グレードにはフロントには大型フォグライトを配置したアルミ製グリルガードとスキッドプレートを備え、外装のカラーリングもフロントバンパーからフェンダーアーチ、ボディサイド、リアバンパーを、車体色とは異なるグレーに塗った2トーンカラーを採用し、RVらしさを表現しています。
ほかにもオートエアコンやアルミホイールを標準装備するなど充実した装備ながら、価格は149万円(消費税抜)からとリーズナブルに設定したことから、モデルライフとしては終わりを迎えていたにもかかわらず、シビックシャトル ビーグルは人気グレードとなり、異例のヒットを記録。
その後、1995年に初代「CR-V」が発売された後も併売され、1996年に生産を終了しました。
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今回紹介した、RVR スポーツギアやシビックシャトル ビーグルは好調なセールスを記録しましたが、じつは例外といえる結果で、当時はさまざまなSUV風モデルが登場したものの、その多くはヒットすることなく短期間で消えていきました。
RVブームの頃は本格的なクロカン車が大ヒットしており、それを安易に模したモデルは受け入れられなかったということでしょう。
現在、SUV風モデルは人気となっていますが、クロスオーバーの延長というイメージ戦略によって成功したといえます。
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