雨の日は怖くてアクセル踏めなかった? ヤンチャ系FFターボ車5選

近年、再び脚光を浴びているのがターボエンジンです。欧州車を皮切りに、排気量をダウンしてターボでパワーを補うダウンサイジングターボが普及してきました。日本でターボエンジンが注目されたのは1980年代で、パワー競争が勃発したことで、一気に高性能化が加速。そこで、とくに性能向上が顕著だった頃のFFコンパクトターボ車を5車種ピックアップして紹介します。

1980年代に登場した過激なFFコンパクトターボ車を振り返る

 2000年代の初頭、欧州車を中心に普及が始まったのが、ダウンサイジングターボエンジンです。排気量を小さくし、気筒数を少なくすることでエンジンの小型軽量化を図り、ダウンした出力をターボで補う手法で、低燃費化を実現しました。

 近年は国産車でもダウンサイジングターボエンジンを搭載するモデルが増えている状況です。

とにかくパワーを求めていた頃のFFターボコンパクトカーたち
とにかくパワーを求めていた頃のFFターボコンパクトカーたち

 ターボは第二次大戦中に航空機を中心に発達し、戦後はレーシングカーに盛んに採用され、1970年代の終わりに市販車にも搭載されるようになりました。

 日本では1979年に日産が初めてターボエンジンを搭載し、1980年代になると一気に普及が始まり、国産車の高性能化が加速。すぐにメーカー間のパワー競争が勃発しました。

 そこで、1980年代に登場したターボ車のなかから、まだ荒削りな高性能車だったFFコンパクトカーを5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「スターレット ターボ」

「韋駄天」のニックネームは伊達じゃなかった「スターレット ターボ」
「韋駄天」のニックネームは伊達じゃなかった「スターレット ターボ」

 トヨタは1973年にスポーティなクーペスタイルのコンパクトカー「パブリカ スターレット」を発売。1978年に登場した2代目では一般的な2BOXハッチバックとなり、車名も「スターレット」へと改められました。

 しかし、スターレットはパブリカから続く後輪駆動を採用していたため、1980年代になるとFFのライバル車が台頭したことから室内の広さで劣り、1984年にはすべてを刷新したFFコンパクトカーの3代目スターレットが登場しました。

 トップグレードの「Si」には93馬力を発揮する新開発の1.3リッター直列4気筒SOHCエンジンが搭載され、わずか730kg(3ドア)と軽量な車体と相まって、高い走行性能を誇りました。

 Siグレードでも十分にスポーティな走りができましたが、パワー競争に追従するため、1986年に105馬力を発揮する「スターレットターボ」が追加されます。

 絶対的なパワーだけでなく、過給圧を高低2段階に調整する「2モードターボシステム」を備えたことで、低回転域からも力強い加速が得られました。

 軽量な車体にハイパワーなエンジンを搭載したことをイメージして、CMには「韋駄天」のフレーズが用いられ、若者を中心に高い人気を獲得しました。

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●日産「マーチ スーパーターボ」

まさに「じゃじゃ馬」という表現がピッタリの性能だった「マーチ スーパーターボ」
まさに「じゃじゃ馬」という表現がピッタリの性能だった「マーチ スーパーターボ」

 日産は1982年にグローバルで展開することを目的に、ベーシックなコンパクトカーの初代「マーチ」を発売。

 デザインはフォルクスワーゲン初代「ゴルフ」やいすゞ「117クーペ」を手掛けたは巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが担当。シンプルながら飽きのこない外観と機能的な内装としたことで、安価な価格を実現し、国内外で大ヒットを記録しました。

 1985年には最高出力85馬力(グロス)を発揮する1リッター直列4気筒SOHCターボエンジンを搭載した「マーチ ターボ」をラインナップします。

 さらに、1988年にモータースポーツベース車両の「マーチ R」が登場。エンジンは排気量を987ccから930ccにダウンサイジングし、ターボチャージャーとスーパーチャージャーの2種類の過給機が装着された、日本初のツインチャージャーエンジンを搭載。最高出力は110馬力(グロス)と、クラストップの実力を発揮しました。

 そして、1989年にはマーチRと同じエンジンを搭載し、普段使いできるように装備を充実させた「スーパーターボ」を発売。

 当時はパワーステアリングが設定されずドライブフィールはかなり過激で、とくにハイパワーなFF車ならではのトルクステアに肝を冷やしたドライバーも多かったといいます。

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●ホンダ「シティターボII」

速く走らせるには腕と度胸が試されたほど辛口だった「シティターボII」
速く走らせるには腕と度胸が試されたほど辛口だった「シティターボII」

 1981年にホンダは大型化する「シビック」に代わり、よりコンパクトなモデルとして初代「シティ」を発売しました。

 初代シティはそれまでのコンパクトカーの常識を覆すほど全高を高くし、ショートノーズを採用。その結果、広々とした室内空間を実現したことから大ヒットします。

 1982年にはパワー競争に参戦するかたちで、最高出力100馬力(グロス)の1.2リッター直列4気筒SOHCターボエンジンを搭載した「シティターボ」が登場。

 さらに1983年にはシティターボのエンジンにインタークーラーを追加した「シティターボII」がラインナップされました。

 1.2リッターエンジンは最高出力110馬力(グロス)を絞り出し、ひとクラス上のクルマを超える動力性能を獲得。

 さらに、アクセル全開時には10秒間だけブースト圧が高められる「スクランブルブースト」という機能を備えており、雨天時や滑りやすい路面でのアクセルワークは慎重におこなう必要がありました。

 外観もハイパワーなエンジンにふさわしく、パワーバルジ付きボンネットや、トレッドを拡大してブリスターフェンダーを採用するなど、まさに「ボーイズレーサー」といった迫力ある外観に仕立てられています。

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