所要時間が約4分短縮! 新東名6車線化と最高速度規制引き上げ効果を公開

ナビタイムジャパンの交通コンサルティング事業は、新東名高速道路の6車線化事業および最高速度規制120km/hの本格運用開始に伴う影響調査の結果を発表しました。

普通車の所要時間が平均約4分短縮

 ナビタイムジャパンが、新東名高速道路の6車線化事業および最高速度規制120km/hの本格運用開始に伴う影響調査の結果を発表し、その詳細を公開しました。

新東名のイメージ
新東名のイメージ

 6車線化事業は、新東名高速道路の御殿場JCTから浜松いなさJCT間でおこなわれた4車線(片側2車線)から6車線(片側3車線)に広げる工事のことで、2020年12月22日に完成しました。

 そして同事業をおこなうことで、ダブル連結トラックやトラック隊列走行の安全確保、物流効率化、高波によるE1東名の通行止め時やリニューアル工事実施時の安定的な交通確保のほか、交通混雑期を中心に発生している渋滞の解消や事故率の低減による安全性の向上が期待されています。

 また、完成に伴い、同日より御殿場JCTから浜松いなさJCT間で、最高速度規制120km/hの本格運用が開始されました。

 今回の調査では、6車線化事業区間を対象とし、当該区間を東京方面に走行した車両の所要時間と平均速度を普通車と大型貨物車に分けて分析。走行実績データについては、ナビタイムジャパンが提供するカーナビアプリ(カーナビタイム、トラックカーナビなど)から取得したデータが活用され、施策実施から約1か月後の2021年1月25日から1月29日を基準に、1年前の2020年1月20日から1月24日および半年前の2020年7月6日から7月10日が比較されています。

 まず、浜松いなさJCTから東京方面への御殿場JCTまでを5区間(浜松いなさ→森掛川/森掛川→島田金谷/島田金谷→新静岡/新静岡→新富士/新富士→御殿場)に分け、区間毎の所要時間を車種別に分析。普通車は2020年1月と比較して、全区間で所要時間が短縮しており、とくに「新静岡→新富士」間で1分以上短縮する結果となりました。

 また、総延長では約4分短縮していることから、6車線化・最高速度規制の引き上げの効果が一定数あることが考えられます。一方で、大型貨物車は最高速度規制の引き上げ対象外となっており、所要時間に変化は見られませんでした。

 次に、所要時間の分析で変化の見られた普通車を対象に、浜松いなさJCTから御殿場JCTまでを5区間(浜松いなさ→森掛川/森掛川→島田金谷/島田金谷→新静岡/新静岡→新富士/新富士→御殿場)に分け、区間毎の平均速度を分析。1年前に比べると、120km/h試行運用区間を含むすべての区間で速度の上昇が見られました。

 さらに、もっとも東京寄りの「新富士→御殿場」では、平均速度が他の区間に比べて低い傾向が見られる結果となっています。

 なお、大型貨物車は最高速度規制の引き上げの対象外となっており、平均速度に変化は見られませんでした。

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