外車のイメージを大きく変えた存在! 日本でヒットした輸入車3選

RVブームでヒットしたアメ車とは!?

●ジープ「チェロキー」

右ハンドル+200万円台という魅力的な価格でヒットした「チェロキー」
右ハンドル+200万円台という魅力的な価格でヒットした「チェロキー」

 FCA傘下のジープといえば、軍用車を先祖にもつ「ラングラー」に代表されるクロスカントリー4WDなど、SUVに特化したメーカーとして知られ、現在は日本でも好調なセールスを続けています。

 このジープのモデルが日本で普及するきっかけとなったのが、ちょうどRVブームが起こった1990年代初頭にヒットした「チェロキー」です。

 初代チェロキーは1974年には発売され、日本でも正規輸入されたのは1984年に登場した2代目からでした。

 外観はステーションワゴンタイプのモノコックボディで、直線基調のクロカン車をイメージしながらスタイリッシュなフォルムが印象的で、フロントグリルは伝統の「7スロット」を採用。

 当初、日本で販売されたグレードは「ラレード」と「リミテッド」という400万円台中盤以上と比較的高額なモデルに限られていました。

 しかし、1994年からエントリーグレードの「スポーツ」を追加ラインナップし、1ドル100円を割り込む円高傾向だったことから200万円台の価格と、右ハンドルを設定したこと、RVブームの余波もあり、たちまち人気車種となります。

 また、全長4400mm×全幅1770mm×全高1650mm(スポーツ)と、アメリカ車ながら日本の道路事情でも使いやすいコンパクトな車体と、トルクフルな4リッター直列6気筒エンジンを搭載していたことも、ヒットにつながった要因のひとつではないでしょうか。

 なお、ホンダは1995年に初代「CR-V」を発売するよりも前、自社でRVを生産していなかったことから、チェロキーをホンダディーラーで販売していましたが、これも日本でチェロキーの存在を広めることに貢献したといえます。

※ ※ ※

 かつて、輸入車は富の象徴といえる存在でしたが、今では100万円台から手に入れることができ、もはや特別な存在ではありません。

 一方で、輸入車には独自のフィーリングが色濃く残っているモデルもあり、日本とは異なる設計思想で開発されたことが感じられます。

 確かに、日本車はさまざまな性能が優れ、日本の道路環境やニーズにマッチしたモデルが多いのですが、個性的な輸入車の乗り味を体験してみるのも面白いと思います。

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Writer: くるまのニュース編集部

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