中国系初の1400馬力ハイパーカー生産決定! 1億6000万円超えの「紅旗・S9」はどんなモデル?

中国民族系自動車ブランドとなる紅旗の最上級モデル「H9」が間もなく日本に上陸しますが、その紅旗は1400馬力のハイパーカー「S9」の生産を正式に発表しました。価格は1億6000万円超えともいわれるS9とはどのようなモデルなのでしょうか。

コンセプトモデル「紅旗S9」の生産決定!

 日本では、中国の第一汽車の最高級ブランドとなる紅旗の「H9」の日本上陸が話題となっていますが、同じく紅旗からまたもや驚くべきニュースが舞い込んできました。
 
 それは、中国民族系自動車メーカーとして初の1400馬力級ハイパーカー紅旗「S9」の生産が正式に決定したというのです。

中国民族系自動車メーカーとして初の1400馬力級ハイパーカー紅旗「S9」とは、どのようなクルマ?(撮影:加藤博人)
中国民族系自動車メーカーとして初の1400馬力級ハイパーカー紅旗「S9」とは、どのようなクルマ?(撮影:加藤博人)

 S9とは、2019年9月に開催された「フランクフルト・モーターショー」に紅旗ブランドからコンセプトモデルとして出展されたハイパープレミアムカーです。

 中華人民共和国建国70周年を祝うための特別なモデルとしてデザインされ、70周年にちなんで70台の限定生産をおこなうと発表されていました。

 4リッターV型8気筒ツインターボエンジンにハイブリッドシステムを合わせたパワートレインの出力はなんと1400馬力超。

 今まで見たこともない強烈なインパクトを与えるリアディフューザー、ホイールのデザインも斬新です。

 コンセプトモデルの参考価格は1000万元(約1億6300万円)とされており、中国でこれまでに製造されたクルマのなかでは群を抜いて高額です。

 静止状態から時速約100キロまではわずか1.9秒。最高時速は約400km/hと世界最速レベルのストリートカーです。

 見た目も中身も超ハイスペックなハイパーカーですが、これまで中国VIP御用達の高級セダンやSUVだけをラインナップしてきた紅旗にとってはまったく新しい分野のクルマとなるため、「本当に実現できるのか?」と発表された当初に筆者(加藤久美子)は思っていました。

 しかし、その日は突如として訪れました。2021年2月2日、第一汽車は合弁事業の正式な立ち上げを記念して、提携する企業の詳細や設計・生産に関する詳細を公開。

 関係各社や各国の政府関係者も参加したオンライン締結式がおこなわれたのです。

 合弁事業ではS9を始まりとして、新しいフルエレクトリックおよびハイブリッドラグジュアリーモデルを発売する予定だといいます。

 第一汽車はスーパーカー業界へ進出するための重要なパートナーとして、アメリカのEVベンチャー「シルクEV」と、イタリアのエミリア・ロマーニャ州政府を選びました。

 第一汽車はそのベンチャーと共同でエミリア・ロマーニャ州のモデナにてこの新しいハイパーカーを開発していくと発表しています。

 出資額は合計で100億人民元(約1630億円)となっていますが、出資割合などは現時点で不明です。

 第一汽車といえば中華人民共和国で最初に設立された国営自動車メーカーで、紅旗ブランドは中華人民共和国の歴史と深く関わっている伝統のブランドです。

 中国建国の父、毛沢東主導の第一次五カ年計画によって1953年に設立され、1958年に毛沢東が軍事パレードを閲兵するための専用車として最初の紅旗を完成させました。

 政府高官やVIPに愛されてきた高級車を多数生産してきた紅旗が、今度はアメリカやイタリアの企業と手を組んでこれまでにないハイパーカーを世に送り出すことになります。

 このパートナーシップは中国が急速に推し進めている一帯一路構想が背景にあるといいます。

 第一汽車のトップを務める徐留平 董事長(CEO)は、次のように語っています。

「ハイエンドなスポーツカーに対するサプライチェーンがイタリアには揃っています。

 合弁事業によって開発される『S』シリーズは、第一汽車の紅旗ブランドとなり、2030年までに年間100万台の紅旗車を販売するという目標をサポートします」

 アメリカとイタリアを巻き込んだ、第一汽車初の偉大なるプロジェクトへ大いなる期待を寄せているようです。

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