名古屋走りは減った? 愛知県が2年連続で交通事故死亡者数ワースト回避!減少の理由とは

交通事故の救世主!? 交通事故分析システムとは?

 2015年に改修された交通事故分析システムにより、その数値は目に見えて反映されています。

 交通事故分析システムとは、標識や鉄道、公園などの地理的要因や過去の交通規制、交通量、天候データなどを分析することで、交通事故が発生しやすい場所や条件を明らかにします。

 これにより、交通事故分析マップや事故情報を公開することで、道路利用者(運転者・歩行者など)に交通安全に対する意識向上に繋がることが期待されます。

 導入後の統計データでは、警察庁の「令和2年中(2020年)の交通事故死者数について」によると、愛知県では2018年は189人、2019年は156人、2020年は154人と着実に減少しています。

 全国の数値を見ても、2018年が3532人、2019年が3215人、2020年が2839人と右肩下がりで減少しています。

ご当地ルールとしても知られる「名古屋走り」が有名な愛知県。(画像は愛知県を代表する観光名所の名古屋城)
ご当地ルールとしても知られる「名古屋走り」が有名な愛知県。(画像は愛知県を代表する観光名所の名古屋城)

 また、愛知県では交通死亡事故ではなく、人身事故も減少傾向にあります。

 愛知県警の「人身事故の都道府県別ランキング」のデータをみると、2018年は愛知県が3万5258人でワースト1位となっていましたが、2019年は3万836人、2020年にいたっては、2万4879人と大きく数値が減少しています。

 交通事故全体が大きく減少傾向にあり、交通事故分析システムの改修は大きな効果があったといえるようです。

※ ※ ※

 愛知県は2019年にようやく交通事故死亡者数ワーストを脱しましたが、交通事故が多いという事実は変わりません。

 クルマが多い、免許人口が多い、道路が長いなどの事実は変えられないため、引き続き取締りや啓発活動により運転者1人1人の意識の向上を図ることが求められます。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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