なぜ「ディーゼルハイブリッド」少数派? 電動化進むもガソリンベースが主流の理由
ディーゼルを主力とするマツダは、電動化とディーゼルを同時に進化させる?
マツダは、2010年代以降にクリーンディーゼル車のラインナップを拡大させており、これによりマツダブランドはディーゼルエンジンに強いメーカーというイメージを定着させました。
しかし、前述のディーゼルエンジンに対する規制強化や販売面の優遇排除など今後のマツダがどのように生き延びていくのか注目されています。
そうしたなかで、マツダは新世代商品群の第3弾となる新型コンパクトSUVの「MX-30」を投入しました。
このMX-30は、電動化マルチソリューションの一環として、マイルドハイブリッド車と電気自動車をラインナップ。量産電気自動車としてはマツダ初となるモデルです。
また、今後は2022年以降にロータリーエンジンを発電機として用いるレンジエクステンダー仕様の導入もアナウンスしています。
こうした、電動化の波に対応するマツダですが、これまでのディーゼルエンジンに改良も続けていくとしています。
ディーゼルエンジンの将来性について、マツダは次のように説明しています。
「ディーゼルエンジンは、まだまだ高効率のCO2削減のポテンシャルがあると考えています。
欧州の各種学会でも、ディーゼル(のさらなる技術進化)関連の研究成果発表も多くあります。
とくにドイツ3社(ダイムラー・BMW・フォルクスワーゲングループ)もディーゼル研究開発に継続して投資することを表明しています。
カーボンニュートラルに向けて、再生可能燃料を活用するディーゼルの改善や技術開発は継続します。
マツダのディーゼル車ユーザーには、ディーゼルは将来も残り得るパワートレインであることを分かって頂きたいと思います」
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世界的には、ガソリンエンジンをベースした電動化技術が急速に革新しています。
そうしたなかで、ディーゼルエンジン本来の良さと電動化が上手くマッチして、価格帯を抑えたモデルが登場することになれば大きく注目されることは間違いなさそうです。
トラックは、ディーゼルハイブリットシステムを採用しているけれど。
鉄道では、お先に「ディーゼルハイブリット」が当たり前に走り始めていて、日本中のディーゼルの列車は、JR系でハイブリット車が主力になります。地方の私鉄で、純粋な気動車が残ります。
乗用車クラスでは、いろいろと効率が悪いでしょう。
大型の産業用車両で、ディーゼルハイブリットが増えて、やがては燃料電池車に変わっていくでしょう。
HVの利点の一つはアイドリングストップの自由度が高いことでしょうけど、それをディーゼルでやると煤がたまりやすいってことはないのでしょうか。
簡単に言えば
クリーンディーゼルには高圧のコモンレールやターボに排ガス浄化装置などの高コスト部品が掛かる上に
ハイブリッドシステムを積む事は、
プリウスなどのアトキンソン(ミラー)サイクルのガソリンエンジンにハイブリッドシステム組む方法に比べ
費用対効果が悪いから、
つまり車両価格が高くなる割に燃費やCO2排出量等の環境性能向上率はそれほど上がらないし、
部品も多くなり整備費も増え重くかさばる為小型車に積むのにも不向きだから
手持ちのユニットを組み合わせて高級車として売り込めるベンツ位しか売り出さないという事ですね。