まさに高性能車の証!「R」の称号が与えられた車3選
車名の後ろに「R」の文字が付くだけで、高性能なクルマだと理解できます。もっとも知られている存在なのが「GT-R」や「タイプR」で、この文字列だけでクルマ好きはワクワクしてしまうことでしょう。そこで、「R」の称号が与えられ、レースで勝つことが使命だったクルマを3車種ピックアップして紹介します。
「R」の称号が与えられたレアな高性能モデルを振り返る
日産「GT-R」やホンダ「シビック タイプR」といえば超高性能車として広く知られていますが、共通点としては「R」の名が与えられていることが挙げられます。「R」という文字は一般的に「Racing」を意味し、まさにレーシングカーに直結するような高性能であることの証明です。
「R」が特別な存在なのは日本に限ったことではなく、ポルシェやアウディが「RS」、ベントレーは「ターボR」、マクラーレンは「GTR」、シボレーはコルベットの高性能グレードに「ZR」を使用するなど、世界的にも「R」は高性能車であることをアピールする重要な文字です。
そこで、かつて「R」の称号が使われたレアな高性能国産車を、3車種ピックアップして紹介します。
●マツダ「ファミリア GT-R」
マツダ「ファミリア」は現行モデルの「マツダ3」の源流にあたるモデルで、かつては同社を代表する大衆車だったモデルです。
1985年に発売された6代目ファミリアには、140馬力を誇る1.6リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載し、日本初のフルタイム4WDシステムを装備したスポーティグレードの「GT」シリーズが設定さました。
さらに、1989年に登場した7代目では、トップグレードに最高出力180馬力を発揮する1.8リッター直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載した「GT-X」をラインナップ。
しかし、ライバルが出力の向上を図ってきたことで、1992年に大径タービンと前置きの大容量インタークーラーを採用し、最高出力を210馬力まで向上させた「ファミリア GT-R」が発売されました。
ファミリア GT-Rはインタークーラーの冷却効率アップのために、開口部を大きくしたフロントバンパーや、エアアウトレットが付いたボンネット、ラリー車をイメージさせるフォグランプを装備するなど、大衆車ベースとは思えないほど見た目にもハイパフォーマンスさを表現。
しかし、1994年に8代目がデビューすると、高出力なターボエンジンを搭載したモデルは設定されず、7代目をもって消滅してしまいました。
●スバル「レガシィ RS type RA」
スバル初代「レガシィ」は1989年に誕生。それまで主力車種だった「レオーネ」シリーズからすべてを一新し、高性能なターボエンジンとフルタイム4WDシステムを組み合わせたグレードを設定するなど、スポーティなモデルのイメージを確立しました。
また、開発時点からラリーをはじめモータースポーツへの参戦を想定しており、レースベース車の「レガシィ RS type RA」をラインナップ。
エンジンは「STI(スバルテクニカインターナショナル)」の手によってチューンナップされた2リッター水平対向4気筒DOHCターボを搭載。最高出力220馬力はベースの「RS」と変わっていませんが、エンジン内部にも手が入れられた高バランスエンジンとなっており、後のSTI製コンプリートカーを先取りしていたといえます。
さらに、足まわりの強化、ギア比が変化するバリアブルクイック・パワーステアリングを装備するなど、戦うマシンとして仕立てられています。
内装ではエアコンやオーディオ、パワーウインドウといった快適装備が省かれ、軽量化が図られていました。
なお、「RA」の称号は後の「WRX STI」や「BRZ」にも受け継がれています。
何時も楽しい記事ありがとうございます。私の最初の車ホンダ1300クーペ7の系統もお願いいたします。