日本で売った車よりカッコイイかも!? 海外仕様のスポーツモデル5選
日本では売っていないボディや、北米専用のコンプリートカーとは!?
●スズキ「スイフトスポーツ」
2000年に発売されたスズキ初代「スイフト」は、次世代を担うグローバルカーとして開発されたモデルです。
欧州では「イグニス」の車名で販売され、2003年には高性能モデルの「スイフトスポーツ」と同様に「イグニススポーツ」を展開。ジュニア世界ラリー選手権での活躍から、欧州でも人気となります。
そして、2005年に登場した2代目は、欧州でもスイフトスポーツの名で販売され、1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載するなど、メカニズム的には国内と変わっていませんが、ボディが日本では設定されなかった3ドアハッチバックのみでした。
2011年にデビューした3代目も、2代目と同じく3ドアハッチバックのままです。
全体のフォルムは5ドアハッチバックと同様でボディサイズも同じですが、大きめのドアとリアサイドウインドウの違いから、国内仕様とはかなり雰囲気が異なります。
なお、2017年に登場した現行モデルの4代目では、欧州仕様も5ドアで統一されましたが、2020年の改良で日本には無いマイルドハイブリッド仕様が登場しました。
●スバル「S209」
スバルの高性能モデルといえば「インプレッサ WRX STi」が代表的な存在でしたが、このSTI(スバルテクニカインターナショナル)がさらにチューニングしたコンプリートカーとして「Sシリーズ」があります。
2000年にインプレッサをベースとして「インプレッサ S201 STiバージョン」から始まったSシリーズは、「S206」までがインプレッサ(途中に「R205」を挟む)でしたが、「S207」「S208」は「WRX STI」をベースに展開。
このS207、S208とも600万円台から700万円台と高額だったにも関わらず、即完売するほど高い人気を誇りましたが、2019年にWRX STIの生産終了が発表され、現在国内では、高性能なコンプリートカーはS208が最後です。
しかし、2019年1月にアメリカで開催されたデトロイトモーターショーで「S209」が発表されました。
209台の限定生産で北米市場のみの販売とされ、エンジンは341馬力を発揮するEJ25型2.5リッター水平対向4気筒ターボを搭載。
外観ではカナード一体型フロントオーバーフェンダーとリアオーバーフェンダーによるワイドボディ化、フロントスポイラー、ドライカーボン製の大型リアウイングを備え、低められた車高と19インチタイヤが相まって、迫力ある見た目を演出。
S209は前述のとおり北米専用モデルですが、わずかな台数が並行輸入のかたちで日本にも上陸しています。現在販売中の物件は「応談」となっているため価格は不明ですが、かなり高額なのは間違いないでしょう。
※ ※ ※
日本と海外で同一車種でも大きく仕様が異なるのは、古いモデルの方が多かった印象があります。
現在は、完全に海外専用モデルとして販売されるケースが多く、これも現地生産だからこそ成り立っているといえるでしょう。
同様に、海外専用モデルは欧州のメーカーも展開していますが、日本のメーカーによる車種が圧倒的に多く、それほど現地のニーズを重要視しているということです。
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