改良版「マツダ3」スカイアクティブX僅か1年で質が大進化! エンジンフィール向上は誰でも分かるレベルに
年次改良でハッキリと乗り心地が良くなった
続いてディーゼルを試す。
こちらも制御の改良により、ハードの変更無しで116馬力から130馬力にパワーアップ。10%くらい出力が違うと、半分くらいの人が体感出来ると思う。
同時に安っぽかった燃焼音も平均的レベルのディーゼルと同じくらいになった。スカイアクティブXにもいえることながら「厳しいですね!」という評価から「ライバルと同じレベルに届きました」。
少し不安だったのは、技術者いわく「今回はパワーアップが狙いで、騒音や振動の改良をしようという制御はしていません」。
試乗会で116馬力の前期型と130馬力を乗り比べたら、エンジン掛けた瞬間から116馬力のほうが賑やかだった。もしかしたら1年半くらいすると、騒音や振動レベルでの改善効果は経年変化で「チャラになってしまう?」 だとしたら安っぽい騒音と振動が出てくるかも。
サスペンションはバネとダンパーを少し変更したという。乗り比べると年次改良モデルのほうがハッキリ乗り心地が良くなった。
前期型、皆さんが指摘するように乗り心地で厳しかったです。路面のデコボコをすべて忠実に車体に伝えていた。
年次改良モデルに乗ると、スバル「インプレッサ」やトヨタ「カローラ」、ホンダ「シビック」と同等レベルになった感じ。
とはいえ、バネでいえば3%しか変えていないということ。このレベルだとテストコースでテストドライバーが評価しないと解らない。
なぜ良くなったんだろう。スカイアクティブXのほうはマツダがリクエストして作った柔らかいTOYO製でなくブリヂストン製のタイヤを履いていたため、むしろサスペンションが動くようになって乗り心地も良くなったんだと思う。
ちなみに、ECUのバージョンアップだけれど、スカイアクティブXは黎明期の技術のため前期型を買ったユーザーを対象に無償で対応してくれる予定だという。これは「素晴らしい!」。ディーゼルも、有償になる予定ながらバージョンアップ出来るよう調整中とのこと。どちらも、ディーラーからの帰り道は「凄く良くなったね!」と感じるハズ。
今回の年次改良で競合車より劣っていた部分は“ほぼ”追いつき、このクラスの平均レベルになったと思う。
これで割高の価格(スカイアクティブXは格上となるレヴォーグと同等。ディーゼルもプジョー「308」など輸入車と同等)を是正すれば、ショッピングリストに載ってくると思う。販売台数を伸ばすにはもう一頑張りです。
Writer: 国沢光宏
Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。
そんなにマツダが嫌いなら、マツダ車の記事なんか書かなきゃいいのに。マツダに記事で国沢の名前を見ただけで、どうやってけなすんだろうとしか、思えない。