ニュル市販FF車最速「メガーヌ R.S.トロフィーR」を女子が運転してみた【国内試乗】
モータースポーツの世界に割とドップリハマってしまった女子ライダー&ドライバー、小鳥遊レイラちゃんの女性目線によるインプレッション。今回のテストカーは、ルノー「メガーヌ R.S.トロフィーR」だ。
FFビギナーの女性が「メガーヌR.S.トロフィーR」に乗ってみたら?
ニュルブルクリンク北コースにおいて、2019年4月に量産FF車最速の記録を打ち立てたルノー「メガーヌ R.S.トロフィーR」。世界限定470台のうち、日本への割り当てはわずか47台。
このルノー・スポールの技術の粋を注ぎ込んでパフォーマンスを極めたメガーヌ R.S.トロフィーRを、女性と男性の目線から試乗してみることにした。
●小鳥遊レイラちゃんの女性目線インプレ
「剥き出しでありのままのスポーツカーに乗ってるなぁ!」と実感できるクルマですね。まったくチューニングしていないストック状態でこの無骨さ。ドライビングが好きな人、昔からのクルマ好きにはたまらないのではないでしょうか。走りを純粋に愉しむための乗り物、という感じがします。
この6速MTは、以前運転した「シビックタイプR」と同じく、オートブリッピングがないために、私の運転では、やはり発進でギクシャクしてしまいました。
でもそこは市販量産車、扱い切れないということはありません。隣に人を乗せていたら、どうしても気を使ってしまいますが、ひとりでのドライブならシフトチェンジするだけでも、「おっ、今はうまくできたぞ」「失敗したから次は頑張ろう!」なんて、じっくりと運転を楽しめます。
フルバケットシートは、ノーマルより1脚あたり7kg軽量化を果たしていて、ホールド性も高くてスポーツ走行にはもってこいですが、さすがにまったくリクライニングしないのは、普段の使い勝手としてキツイかな(笑)。ちょっとリラックスしたい時は、シートバックを倒したいものですが、それができないのはさすがに不便さを感じます。
ただこのクルマ、2019年にニュルブルクリンクで量産車FF最速タイムを出してるんですよね(笑)。とんでもない速さのクルマなのに、それなりに街乗りができてしまうし、女性の私でも運転を楽しめるんだから、ある意味でスゴイなと思います。
インテリアは、赤色のステッチが効いていますね。エクステリアデザインも洗練されていて、体が触れる部分の肌触りが良かったりと、こういうディテールへのこだわりはさすがフランス車。走りに特化したクルマですが、所有する喜びを満たしてくれるオシャレさも持ち合わせています。
筑波のショートコースで、少しだけ走らせてもらいました。FFのハイパワーカーということでもっと手強いのかと想像していましたが、意外にもタイトコーナーが楽しい!
扱いづらさを感じることもなく、300psもあるのにアクセルを踏めるところは、しっかりと踏めました。スピンしないように慎重に走りましたが、それでもFRとのフィーリングが違うことぐらいは、私にも分かりました。FFも奥が深そうです!
女子w