イタルデザインの「GT-R」は輸入車だった! どこで購入し整備する?
安心して点検・整備をおこなってくれる場所はどこ?
今回わざわざVAGUEで取材したのは、日本における正規代理店に指名された「エスシーアイ」から、今後の輸入・販売についての説明を伺うことが目的だった。
まずGT-R50 byイタルデザインは、分類上「イタリアからの輸入車」となる。そのためシャシナンバーを示す17ケタの「VINコード」も、最初の一文字が「Z」となる、イタリアのものが有効となる。
輸入・販売は、この種の少量生産車の経験豊富なエスシーアイが一括しておこなう一方で、メンテナンス/修理サービスは、国内で約100店舗の日産ディーラー内に設けられた「日産ハイパフォーマンスセンター」が担当する。
また、万が一リコールが発生した場合は、エスシーアイから顧客に通達が出され、リコール作業は日産ハイパフォーマンスセンターでおこなわれるという。
そして誰しもが気になるのは、日本国内でのプライスについてであろう。
当初から市販モデルの価格は「税別99万ユーロから」と発表されていたが、日本の正規代理店エスシーアイがこのほど設定した、1億4530万5600円(消費税込、以下同)でという車両代金価格は絶対的には高価だが、その価値を考慮すれば概ね順当なものと思われる。
またフルオーダー制を採っていることから、リモート注文によるビスポークのパッケージオプションも豊富だ。385万円のエクストラで、好みのカラーがあれば、カラーコードをイタルデザイン側で調べてペイントする「スペシャルカラーパック(Special color pack)」も選択可能とされる。
また、カーボン製パーツのカーボン地をデザインの一部として、ペイントと組み合わせるオプションは、部品全体ではなく一部の区画を指定することも可能だ。この「ビジブルカーボンパック(Visible carbon pack)」は580万960円となる。
カスタマーが選択したボディカラーペイントに、イタルデザイン社によるオリジナルデザインのパイピングやラインを追加するオプション「リヴリィーパック(Dedicated Livery Pack)」は580万960円。このパックを選択すると、希望のイメージをイタルデザイン側へ伝えることで、専任デザイナーが具体的なサンプルデザインを作成してくれる。たとえば、往年の日産レーシングカーデザインを忠実に再現することも可能とのことだ。
さらには、ノーマルのリアウイングとはサイズやデザインも大幅に異なる「油圧式可変ウイング(Hydraulic wing)」も580万960円で選択が可能となるなど、「世界で1台、自分だけのGT-R50 byイタルデザイン」を設えることができるのだ。
イタルデザイン社による仕切り直しの生産スタートは2021年8月から、そして日本国内へのデリバリーは2021年末以降を目標としているという。ただし新型コロナウイルスの影響により、生産国のイタリアおよびパーツ生産国でロックダウンなどが発生してしまった際には、生産・輸送の予定が遅延する可能性も否めない。
それでも日本由来の日産GT-Rに、かのイタルデザインがさらなる価値を上乗せした特別なクルマたちがわが国に上陸する日が、今から待ち遠しくてならないというのが正直な気持ちだ。
ちなみに、GT-R50 byイタルデザインを間近で見られる貴重なチャンスとなる展示期間は、2021年の3月31日までとされているものの、現在の「NISSAN CROSSING」は新型コロナウイルス感染拡大防止のために開館時間を短縮しているとのことだ。
さらに急遽、休館することもあり得るそうなので、興味のある方は事前にホームページをチェックされたし。
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