なぜ「かまぼこ」でトミカ再現? 10年以上も継続する異色コラボのワケ
2020年で誕生から50周年を迎える日本を代表するおもちゃブランドの「トミカ」と、神奈川県を中心にかまぼこ商品を展開する「鈴廣かまぼこ」が異色のコラボによって、「かまぼこトミカ」を発売しています。2008年から発売されロングセラーとなるかまぼこトミカですが、なぜ異色コラボが誕生したのでしょうか。
ミニカーで有名な「トミカ」がかまぼことコラボ?
ミニカーで有名な「トミカ」は、2020年で誕生から50周年を迎えた日本を代表するおもちゃブランドです。
そのトミカは、かまぼこメーカーの「鈴廣かまぼこ」とコラボした「かまぼこトミカ」発売していますが、なぜおもちゃのトミカとかまぼこの鈴廣がコラボすることになったのでしょうか。
トミカは、外国車や大型サイズのミニカーが流行っていた1970年に誕生しました。
当時は、国産車で子どもの手のひらサイズに収まるミニカーはとても珍しいものとされていました。
ですが、本物と同じような塗装が施された外観や、指で押すだけでよく走る走行性能、それでいて手に届きやすい価格帯で販売されており、瞬く間に子どもたちのおもちゃとして人気商品となりました。
タカラトミーのデータによると、1970年に販売されてから6年後の1976年にはトミカ生産台数が1億台を突破。さらに8年後の1984年には生産台数3億台突破、2010年には累計販売数は5億3800台を突破しました。
そんな歴史あるトミカのかまぼこを販売している、「鈴廣かまぼこ」は、かまぼこを中心に練り製品を扱う会社で、神奈川県小田原市を中心に4店舗、静岡県御殿場市にも1店舗お店を構えています。
トミカとコラボしたかまぼこは、まるで本物のトミカが入っているかのような四角い箱に入っており、「かまぼこトミカ」という名称で販売されています。
種類は「パトカー・バスセット」にパトカーとバスが各1本、「パトカー・ブルドーザーセット」にパトカーとブルドーザーが各1本入っています。
実際にかまぼこトミカの販売をしている鈴廣かまぼこの広報担当者は、以下のように説明します。
「もともと弊社には、『魚嫌いなお子さんにも美味しく食べてほしい』という思いがあり、今までディズニーとコラボしたかまぼこや、ドラゴンクエストのスライムをかたどったかまぼこなどを販売してきました。
そんな弊社のかまぼこを、タカラトミーとコラボして『かまぼこトミカ』と称して2008年10月から発売をしています。
タカラトミーとは20年以上前からお付き合いがあり、以前にトミカとコラボをしたかまぼこを作っていた経緯があり、『トミカのミニカー現世代はもちろん、子供の頃ミニカーで遊んだ世代にも食べてほしい』という思いから、かまぼこトミカが誕生しました。
発売以降、お弁当や運動会、遠足などに入れてお子様に食べていただけるようになり、『魚が嫌いだったけどトミカかまぼこなら食べられた!』『子どもが喜んで食べてくれた』などといった嬉しいお声をいただくようになり、発売から10年以上経った今でも人気の商品となっています。
店舗は小田原が中心ですが、都内デパートでも販売をしているので、魚が苦手な人はもちろん、トミカが好きな人にもぜひお手にとっていただければと思います」
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子どもを中心に人気のかまぼこトミカは、食育の意味も込められており、見た目は可愛く食べて栄養の摂れる魚嫌いにはぜひ食べてほしいかまぼことなっています。
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