スポーツカーから国産コンパクトまで! 令和3年 新車で買える「運転がうまくなるクルマ」5選

アクセル操作にもハンドル操作にも素直な「運転のうまくなるクルマ」5選

 では、筆者が選んだ「運転のうまくなるクルマ」5台を紹介していこう。

●ポルシェ「911シリーズ」

ポルシェ「911カレラS」の走り
ポルシェ「911カレラS」の走り

 ポルシェは911だけでなく、「718ボクスター」や「718ケイマン」も後輪駆動であるが、こちらはミッドシップ。911はリアのオーバーハングにエンジンが搭載されているので、イニシャル状態では前40%:後60%という重量バランスになっている。

 コーナーを曲がるときには、ちゃんと前荷重にしてハンドルが効く状態にしてからターンインし、クルマが曲がる気になってアクセルペダルを踏んでいくと、気持ちよく曲がりながら加速することができる。

 空冷のころまでの911はしっかりとこの原則を守らないと上手く運転できなかったが、最新のものは随分と寛容になった。それでもこのドラテクを使うことによって、より自在にクルマを操ることができる。

●BMW「3シリーズ」

BMW「3シリーズ(7代目・G20型)」の走り
BMW「3シリーズ(7代目・G20型)」の走り

 1990年代のモデルになってから、前後重量配分がほぼ50:50になっている。通常の状態から減速気味、加速気味でハンドルの効きが微妙に変わるから、それをうまく使うと楽しくドライビングができる。

 これはガソリンエンジンでも、ディーゼルエンジンでも基本は同じである。6気筒エンジンだとフロントが少し重くなるが、それでも同じドライバーズテクニックが通用する。

●マツダ「ロードスター」

マツダ「ロードスター」の初代NA型(ユーノス・ロードスター)と現行ND型
マツダ「ロードスター」の初代NA型(ユーノス・ロードスター)と現行ND型

 現行型マツダ・ロードスターは搭載エンジンが1.5リッターの自然吸気とハイパワーではないが、車重が約1トンしかないから、かなり軽快に走ることができる。スポーツカーらしくアクセルペダル操作によるコーナリング時の挙動はセオリーどおりで、このクルマで運転をマスターすれば他でも通用する。

●アルピーヌ「A110」

アルピーヌ「A110カラーエディション」の走り
アルピーヌ「A110カラーエディション」の走り

 ミッドシップエンジンの後輪駆動レイアウトはポルシェ「718ケイマン/ボクスター」と同様。旧モデルの先代アルピーヌA110はかなり扱いが難しかったが、現行モデルは穏やかな挙動変化で、操りやすくなっている。これも基本に忠実だから、一般道でもサーキットでもこれで腕を磨けば上手くなる。

●ホンダ「HONDA e」

ホンダ「Honda e」の走り
ホンダ「Honda e」の走り

 HONDA eは後輪駆動のBEV(ピュアEV)である。

 BMW i3も後輪駆動のEV(そのほとんどがレンジエクステンダー付き)であるが、アクセルオフのときの回生ブレーキが強すぎて、運転がうまくなるのが難しい。その点でHONDA eは素直なEVである。EVのメリットはアクセルペダルの反応に遅れなく駆動力コントロールができることで、その点でもお勧めだ。

* * *

 まだ他にも運転が上手くなるクルマはあるが、基本のポイントを抑えれば誰でも選ぶことができる。

 ここで付け加えたいのは、ただ後輪駆動なら良いというわけではない。アクセルペダルのゲインが高くないことがひとつの条件になる。

 ゲインとは、反応の強さという意味だ。アクセルペダルをちょっと踏んだだけでも鋭い加速をしてしまうのは「ゲインが高い」という。これでは車庫入れも難しくなる。アクセルペダルを踏んだイメージが20%のときには20%の反応で、50%踏んだときには50%の反応があるのが扱いやすいのだ。

 またハンドルの応答性も同じで、ちょっと切ったらギュインと強く曲がってしまうのは、扱いやすいクルマとはいえない。少し穏やかなほうが正確に操ることができる。だから運転がうまくなるクルマは、絶対性能が高くても、操作に対するゲインが高くないクルマが良いのだ。

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