街で見かけたらラッキー!? あの人気車とほぼ同じ姿の激レアOEM車5選

トヨタ&ダイハツがOEM提供しあうモデルたちとは?

●ダイハツ「アルティス」

 スズキと同様に、軽自動車をメインで販売するダイハツですが、乗用車の最上級モデルに君臨するのが「アルティス」です。

 アルティスの歴史は長く、初代モデルは2000年に登場。現行モデルは2017年にフルモデルチェンジした5代目となります。

ダイハツ「アルティス」
ダイハツ「アルティス」

 OEMの供給元はトヨタ「カムリ」で、同車が2017年のフルモデルチェンジでハイブリッド専用車となったことで、アルティスはダイハツの乗用車で初のハイブリッドモデルとして発売されました。

 TNGAに基づき、プラットフォームやパワートレインなどを全刷新。2.5リッターハイブリッドで低燃費を誇ります。

 外観はスポーティでスタイリッシュなデザインとなり、内装も高級セダンにふさわしい上質感を備えました。

 また、アルティスは安全装備として「トヨタセーフティセンス」を搭載。ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーとそれに基づく統合的な制御により、クルマだけではなく、歩行者の認識も可能になり、事故回避や衝突被害の軽減を支援します。

 2020年8月の一部改良で、隣接する車線の死角領域の車両を検知し、ドアミラーのLEDインジケーターが点灯する安全機能、ブラインドスポットモニターを標準装備し、安全性が向上しました。

 なお、カムリにはよりスポーティさを強調した「WS」グレードがありますが、アルティスには設定されていません。

●トヨタ「ピクシスメガ」

 トヨタは長らく軽自動車の販売をしていませんでしたが、2011年からダイハツの軽自動車の販売をスタートしました。

 トヨタの軽自動車シリーズには「ピクシス〇〇」という車名が与えられており、乗用・商用合わせて5車種存在します。

 そのなかでもレアなモデルが「ピクシスメガ」です。メガという名称からもわかるように、OEMの供給元は軽最大の全高を誇るダイハツ「ウェイク」です。

 ダイハツからの軽自動車OEM供給第4弾として2015年に発売されたピクシスメガは、全高がミドルサイズミニバン並みの1835mmと高身長。

 ボディサイズに制限がある軽自動車ですが、全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高2000mm以下のなかで、可能な範囲で全高を高め、アイポイントもミニバン並みの高さで、ドライバーの視界を確保してゆとりある運転を実現。

 スクエアで見切りの良いボディ形状と相まって、取り回しのしやすさもピクシスメガの特徴です。

 背が高いと安定性に不安がありますが、ピクシスメガはサスペンションやボディ構造を見直したことで操縦安定性を確保。

 さらに、軽トップレベルの室内高を確保したことにより、室内も大人4人がゆったり乗車することができます。

 2017年の一部改良で、歩行者も検知対象とする緊急ブレーキ機能や夜間での歩行者の早期発見に貢献するオートハイビームなど、先進安全機能を進化させた衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を標準装備し、安全性が高まりました。

●スバル「ジャスティ」

 スバルの自社生産でのエントリーモデルといえば「インプレッサ」ですが、それより小さなトールワゴンとして「ジャスティ」があります。

 1984年に登場した初代ジャスティはハッチバックのコンパクトカーでした。2016年に車名が復活した際、ダイハツ「トール」のOEM車として販売されることになりました。

 なおトールは、トヨタ「ルーミー」としても販売されています。

 トールワゴンとなった現行ジャスティは、後席両側にスライドドアを備え、5ナンバーながら広い室内空間を確保した利便性に優れたコンパクトカーです。

 パワートレインは1リッター自然吸気エンジンと新開発の1リッターターボエンジンを搭載。アイドリングストップ機能を全車に標準装備し、低燃費を実現しています。

 2020年9月のトールのマイナーチェンジを受け、ジャスティも一部改良。ダイナミックに一新した外観デザインや新色の追加、疲れにくい新開発のフロントシートなどを採用しました。

 運転支援システムは、スバルの「アイサイト」ではなく、ダイハツの「スマートアシスト」を搭載。

 一部改良でステレオカメラが刷新され、衝突回避支援ブレーキの性能が向上するとともに、全車速粋アダプティブコントロールなどを追加しています。

※ ※ ※

 今回紹介したOEM車は、街で出会ったらなかなか希少なモデルだといえますが、その一方で、前述のルーミーやトヨタのコンパクトSUV「ライズ」(OEM元:ダイハツ「ロッキー」)のように、“本家”よりも売れているモデルもあります。

 また、関連グループ内で商品ラインナップを補完する目的のOEM車ですが、ホンダのように2021年現在どこからもOEM供給を受けず、そして提供もしていないメーカーも存在しています。

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