「渋滞」は個人の運転で減らせる?渋滞前後に気を付けるべきコトとは

一般道や高速道路において、時期・時間などの要素によって、交通渋滞は発生しています。国土交通省や高速道路運営会社がさまざまな改善策を実施しているため、年々減少傾向にはあるものの、完全には解消されていません。では、個人が運転の仕方を工夫することで渋滞を減らせるのでしょうか。

渋滞の原因とは一体なんなのか。

 交通渋滞は毎年、国土交通省や高速道路運営会社などがさまざまな施策によって減少傾向にあるものの、完全には解消されていません。
 
 では、個人が運転の仕方を工夫することで渋滞を減らせるのでしょうか。

渋滞の8割は自然に発生する
渋滞の8割は自然に発生する

 国土交通省によると、道路の渋滞によって、1人あたり年間40時間を失っており、貨幣換算すると年間10兆円を越える損失があるといわれています。

 国や自治体、各高速道路会社などは道路の拡幅や交差点の立体化など施設面での渋滞対策を各地でおこなっていますが、私たち個人が運転の仕方を工夫して、渋滞を減らすことはできるのでしょうか。

 国土交通省が管理する、直轄国道での2019年の渋滞損失時間の合計のデータによると、14.1億人・時間で、年間約85万人分の労働力に相当するとされています。

 また、高速道路での2019年の渋滞損失時間の合計は2.3億人・時間で、高速道路を利用した1台あたり7.1分に相当。

 さらに、渋滞は3大都市圏だけの問題ではなく、全国各地でも同様に発生しています。

 例えば栃木県や群馬県、石川県や富山県の人口当たりの渋滞損失時間は年間約50時間と、首都圏の年間約30時間を大きく上回っています。

 そもそもなぜ渋滞は発生してしまうのでしょうか。

 NEXCO東日本によると、渋滞の定義は高速道路の場合、時速40km以下で低速走行あるいは停止発進を繰り返す1km以上かつ15分以上継続した状態を指します。

 ただし、東京外環道は時速20km以下、京葉道路は時速25km以下など、場所によって渋滞の定義が異なります。

 渋滞が発生する原因として、基本的に、交通需要に対して道路の供給が不足した場合に渋滞が見られます。

 渋滞を解決するには、道路の供給を増やすことが必要となりますが、限られた国土面積と予算のなかで簡単に道路を増やすことはできないため、渋滞の起きやすい場所に集中して対策を施す必要があります。

 NEXCO東日本によれば、渋滞の起きやすいポイントとして、高速道路では、上り坂や「サグ部」と呼ばれる下り坂から上り坂にさしかかる場所、トンネル入り口や上り坂のトンネル内での速度低下や、インターチェンジやジャンクションの合流部、料金所などが挙げられています。

 サグ部とは、下り坂から上り坂に変化する凹状の道路を指し、ドライバーが上り坂になったことに気づかず、意図せずに車速が落ちてしまい、後続車がブレーキを踏むことで減速が後続車に続いていき、渋滞が発生します。

 NEXCO東日本の2018年の渋滞要因データによると、約7割が交通集中によるものとされ、交通集中の発生箇所の66%が上り坂及びサグ部とされています。

 また、トンネルの入り口では、暗がりや圧迫感を感じ一時的に速度が低下するクルマがあり、車間距離が短くなり渋滞が発生するといったケースも見られます。

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