なぜド派手VIPカーが激減? 過激成人式で話題の北九州市 豪華衣装残るも意識変わる新成人達
2021年の成人式は、コロナ禍第3波の影響により全国各地で中止を余儀なくされました。そんななか、毎年ド派手な衣装が話題となる北九州市では、例年どおり開催されましたが、かつて集結していた屋根を切ったVIPカーなどを見かけませんでした。なぜ、ド派手なカスタムカーは姿を消したのでしょうか。
会場周辺にヤバいクルマはゼロ!?その理由は?
コロナ禍第3波が猛威を振るう2021年1月、政令指定都市20都市のなかで、成人式が予定通り開催されたのは10都市でした。
そうしたなかで、「ド派手」なことで有名な福岡県北九州市の成人式には、かつて屋根を切ったVIPカーが集結していました。しかし、近年では見かける機会が減少しているといいます。なぜド派手な衣装は健在ながら、ド派手なVIPカーは減少しているのでしょうか。
北九州市の成人式は、その度肝を抜く派手な衣装や友人グループで作成した個人名入りの大きな旗や、のぼり、扇子や提灯など、とにかく派手な演出でおなじみです。
近年はテレビや新聞、週刊誌などにド派手成人式の様子が紹介される機会も増えて全国的に有名になりつつあります。
式を担当した北九州市役所子ども家庭局子育て支援部青少年課は次のように話しています。
「2021年はコロナ禍によって開催の可否が検討されましたが、福岡県に緊急事態宣言が出ていなかったこともあり、また開催を望む声も大変多く、予定通り1月10日(土曜日)に『令和3年北九州市成人式』が北九州市にあるメディアドームで無事開催されました。
今年、新成人となる対象者は令和2年12月の時点で9847人。そのうち成人式参加は約5000人で、例年より約2000人少ない参加人数でした」
また、九州北部では式典開催の2日前から大雪となり、当日も周辺の高速道路はほとんどが通行止めとなっていましたが、当日は雪もやみ、午後からは晴れ間も見えて参加者の移動に大きな支障はなかったようです。
北九州市成人式といえば、かつては「荒れる」成人式として有名でした。
成人式仕様としてお馴染みの、屋根を切った旧車や暴走族車両のような違法改造車両が集結していた時代もありました。
北九州市成人式に集まるクルマの動画や画像をインターネット上で検索してみると、色々なものが出てきます。
今回も「会場でヤバいクルマにたくさん遭遇できるのでは?」と、少し期待していましたが、結果として屋根を切った成人式仕様のクルマには1台も遭遇出来ず、マフラーの音量が少し大きめのVIP車風が1台いた程度でした。
なぜ、かつてはド派手な改造車が多く集結していた北九州市の成人式で、それらのクルマを見かけなくなったのでしょうか。
近年、北九州市成人式が様変わりしてきた理由について、地元事情や警察事情に詳しい人間は次のように説明しています。
「以前は確かに、族車っぽいのがウヨウヨいました。トヨタ『クラウン』や日産『セドリック』など屋根を切った国産VIP車なども会場の周りを走り回ったり、近くの駐車場で記念撮影会を開催していました。
クルマは成人式仕様といわれるカスタムが施されており、屋根を切ったボディは派手なカラーに塗られて、そこに羽織袴姿の新成人7人から8人が立ち乗りして記念撮影。取り巻くギャラリーも多数という、こちらはよく見られる光景でした。
しかし、暴走族の撲滅に気合を入れる福岡県警が取締りを強化したことや、暴走族じたいが全国的に激減しつつある状況のなかで、北九州市成人式に集まるヤバいクルマも年々減少していったと思われます。
今はもう、会場周辺にそんなクルマは近寄ることすらできなくなっています。その場で『御用』ですから」
あれで”格好が良い”と言う人間がまだいるんだ。(驚)
格好ではなく、滑降しているだけだろう。