300万円以下でランボルギーニオーナーになれる! 注目集まるトラクターは今が買い時
マニアに注目が集まっているクラシック・トラクターとは
ロンドン・オークションに最初に登場したのは1956年式の「DL25」である。このモデルは、トラットリーチ社が設立された初期のもので、当時の日産は5台にも満たなかったとされる。
参考までに同じ1956年式のDL25は55台が現存するのみだという。
●1956 ランボルギーニ「DL25」
オリジナルのカラーにフルレストアされたDL25は、さすがに素晴らしいコンディションを維持している。搭載されるエンジンは、2.5リッター直列2気筒ディーゼルで、点火時にのみガソリンを使用するのがランボルギーニ製トラクターの大きな特長。
最高出力は24psで、これに4速MTを組み合わせている。さらにこのモデルには、フェルッチオ・ランボルギーニの甥である、ファビオ・ランボルギーニの直筆サインも入っている。
マニアとしてはたまらないトラットリーチ初期のモデル、落札価格は2万900ポンド(邦貨換算約288万円)だった。これを高いと見るか、安いと見るかは、やはりバイヤーの価値観によるところだろう。
●1966 ランボルギーニ「2R」
2台目のモデルは、このDL25から約10年後に生産された1964年式の「2R」だ。1960年代になると、トラットリーチの従業員数も400人を超え、この2Rが生産された頃には、すでにアウトモビリ・フェルッチオ・ランボルギーニ社も創立されていた。
ランボルギーニの自動車メーカーを作るという夢、実業家としての夢は、このトラットリーチの成功があればこそ叶ったものだったのだ。
2Rに搭載されたエンジンは、1.4リッター空冷直列3気筒ディーゼル。最高出力は36psで、前方に6速、後方に2速のミッションが組み合わされる。
こちらの落札価格は2万900ポンド(邦貨換算約288万円)と、DL25のそれとまったく共通。あるいはひとりのコレクターが、2台のトラクターを同時に落札したとも考えられる結果だった。
アウトモビリ以前のランボルギーニを知る歴史的な資料としても、これらのトラクターは非常に重要な役割を果たしてくれることは間違いない。ボディカラーがオレンジやレッドの「ミウラ」などと一緒にガレージに並べれば、最高の組み合わせとなるだろう。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。