タイヤの空気圧不足で燃費が悪化!? 冬こそ小まめに空気圧をチェックすべき理由とは

タイヤの空気圧が低下するとどんな症状が現れる?

 タイヤの空気圧は燃費や乗り心地などに関わってくることがわかりましたが、タイヤの空気圧低下が疑われる症状とはどんなものなのでしょうか。

 タイヤ店店長のT氏は次のようにいいます。

空気圧は高すぎても低すぎてもダメ
空気圧は高すぎても低すぎてもダメ

――タイヤの空気圧が低下すると、どのような症状が現れるのでしょうか。

「ステアリング操作がいつもより重く感じたり、据え切りや駐車場など低速での走行でタイヤが潰れる感触があれば、ほぼ空気圧不足が疑われます。

 また走行中に左右どちらかにハンドルが取られる感覚がある場合も、空気圧不足の可能性があるといえます」

 それ以外にも、路面の段差に対して上手に衝撃を吸収できなくなり、乗り心地が悪化します。これは運転席よりも後部座席に座る人のほうが違いを感じやすいようです。

 もしタイヤに違和感がある場合は、最寄りのガソリンスタンドなどでみてもらってほしいとのことです。

――では逆に、高気圧を高めにしておけば問題が少ないのではないでしょうか。

「空気圧は高ければいいというわけでもないのです。空気圧が高すぎると『センター摩耗』といって、タイヤの中央部だけがすり減る偏摩耗の原因にもなります。

 さらに路面の凸凹に対し過敏に反応するようにもなり、操縦安定性が低下するだけでなく乗り心地も悪化するようです。空気圧はあくまでバランスを考慮した数値内に留めるべきです」

――高速道路などの長距離走行では空気圧を高めにしておいたほうが良いといわれていますが、これは本当なのでしょうか。

「空気圧を高めにすることで転がり抵抗は若干減りますが、それによって燃費が大幅に改善することは少ないでしょう。

 ただ多人数乗車や重い荷物を積載する場合などは、適正値より30kPa程度までなら高めておいても大丈夫です。しかし走行中はタイヤ内の空気にも熱が伝わり膨張しますので、それ以上入れ過ぎる必要はありません」

※ ※ ※

 適正な空気圧であればタイヤ自体が衝撃を上手に吸収し、サスペンションも正常に作動します。

 タイヤの空気圧は高すぎても低すぎてもダメ、適正に保つためにも小まめなチェックが必要になるということです。

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