クルマの買いどき「年内」か「年明け」か? ベストな買い替えタイミングはいつ?
年明けは認定中古車(新古車)が増える?
新車や中古車以外のクルマや、クルマのジャンルによって、お得な購入時期に違いはあるのでしょうか。
できるだけ新車に近い状態の中古車、いわゆる新古車を狙うなら、新年が明けて1月末や2月あたりがお得だといいます。
「いわゆる新古車は、年末に抱えた在庫車両を登録しただけで市場に出すケースがほとんどです。最近は減少傾向にありますが、新車だけでなく中古車も併売しているような大手ディーラーですと、掘り出し物があるかもしれません」(中古車店店長N氏)
中古車でも趣味性の強いオープンカーなどは、とくに冬は需要が下がる傾向にあり、その車種の需要が低いときが購入の狙い目。逆にSUVや4WD車は冬に需要が伸びるといわれています。
「本当の狙い目は2月かもしれません。2月は販売が落ち込みやすく、4月の新年度を迎える前に多少価格を下げてでも販売店は数字を伸ばしたいものです。
不人気車はできる限り在庫にしておきたくないのはどのお店も同じです。程度が良く走行距離は少なくても人気がないクルマなら、お得感も感じられやすくおすすめです」(中古車店店長N氏)
趣味性の高い車種は、意外にもトータルでのコストパフォーマンスに優れるケースも多いようです。
とくにMTのスポーツカーは、いつの時代にも一定のニーズがあり、走行距離や状態にもよりますが、ATでは安い下取り価格も、専門店などではMTなら下取りが高くつくこともあります。
「そもそもMT設定がない車両が増えており、MTモデルはその希少性から中古車市場では人気が高いです。
たとえば、新型の登場が期待されているトヨタ『86』やスバル『BRZ』などでは、MTの中古車は確実にプラス査定で下取りしてもらえると思います」(中古車店店長N氏)
また、同じ年式でも国産車と輸入車では状況が変わってきます。
国産車の場合は便利さや信頼性などは高いのですが、5年落ちでガクッと価値が下がります。
一方で輸入車は年式が古くなってもある程度の人気車種であれば価値をキープしやすい傾向があります。
中古車なら、下取り査定が高くなりやすい輸入車のほうがトータルではお得になることもあるようです。
「ドイツ御三家と言われるメルセデス・ベンツやBMW、アウディなどはスポーティなグレードを展開しています。新車では割高だった価格差も中古車では縮まりますので、数年後の価値を考慮しても、上級グレードを選ぶほうが結果としてお得感を感じやすいと思います」(中古車店店長N氏)
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趣味性の高い車種であれば年式はそれほど価値に影響を与えませんが、国産車の新車購入を検討されている方は、販売が落ち込む2月まで待つのも良さそうです。
ただし、最近は密にならないとうことでマイカー需要が少しアップしそうですが、年末年始よりも2月や3月の年度末のほうがお得感に購入できるといえます。
ただし中古車の場合は、1台ごとのコンディションにバラツキがあるので、購入時期より車種と状態で選ぶほうがよいのではないでしょうか。
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