ミニバンなのにMT仕様が存在!? 激レア過ぎるミニバン3選

シフトレバーを駆使して運転する楽しさと、大勢で外出する楽しさ、その両方を一台で味わえるのがMTを搭載するミニバンです。今回は数えるほどしかない希少なMTミニバンから、3台を厳選して紹介します。

ミニバンだってMTで駆け抜けたい!

 日本では設定される車種も年々減少傾向で、なにかと冷遇されがちな変速機「マニュアル・トランスミッション」。(以降「MT」)

 しかし搭載車種の絶対数は少なくなろうともファンからの人気には根強いものがあり、今でも確かに生き残っています。

 そんなMT車ですが、スポーツカー、SUV、コンパクトカー、商用車などに辛うじて残存するなか、ひとつ忘れられがちな車種タイプがあります。

 それがミニバンです。

 今回は、「6人以上で多人数乗車をしながら、MTを堪能したい!」という願いを叶える、ウルトラレアの「MTのミニバン」を3台厳選して紹介します。

なんとMTがあった! トヨタ「エスティマ・ルシーダ」と「エスティマ・エミーナ」
なんとMTがあった! トヨタ「エスティマ・ルシーダ」と「エスティマ・エミーナ」

●トヨタ「エスティマ・ルシーダ」、「エスティマ・エミーナ」

 1992年に発売されたトヨタのミニバン「エスティマ・ルシーダ」と「エスティマ・エミーナ」。

 兄弟車であったこの2台は販売される系列店や若干のスタイリングこそ違えど、基本的には同じクルマです。

 ミニバンらしく、それぞれ7人乗りと8人乗りから好みのグレードを選択することが可能でしたが、それに加えてミニバンでありながら4速ATのみならず5速MTを選択することが出来た貴重な存在でした。

 両車の起源は、1990年に発売されたトヨタの初代「エスティマ」に遡ります。

「天才タマゴ」という印象的なキャッチフレーズで登場した初代エスティマは、エンジンを床下に配置して広大な車内空間を実現する”ミッドシップレイアウト”や、一筆書きで描いたように滑らかな”ワンモーションフォルム”のスタイルを持った、斬新で未来的なミニバンでした。

 しかしそんな優れたエスティマにも”大きな”欠点が一つ。それはその文字通り、”大きい”という点です。

 当時の一般的なファミリーカーが「5ナンバー」という規格サイズだったのに対し、エスティマはワンランク大きい「3ナンバー」。

 1989年度の税制改正で双方の維持費の差は無くなったものの、当時はまだ「3ナンバーお断り」の駐車場が少なからず存在し、また狭い道での取り回しの懸念もあったことから、エスティマの大きさは販売上での障壁となっていました。

 そのエスティマを小型化し、5ナンバー化することで販路を拡大したのが「エスティマ・ルシーダ」と「エスティマ・エミーナ」です。(※排気量のためガソリンエンジン搭載グレードのみ3ナンバー)

 エスティマで1800mmもあった全幅は1690mmまで抑えられ、使いやすいサイズ感となりつつもエスティマ本来の魅力をそのまま継承した2台は、”子エスティマ”とも呼ばれて狙い通りの人気を獲得。長いモデルライフを送ることになります。

 しかし2000年に兄貴分であるエスティマがフルモデルチェンジを迎え、同時に3車は統合されるかたちとなり、ルシーダとエミーナは一代のみで歴史を終えました。

 そんな2台の名前、ルシーダは「明るい星」、エミーナは「優秀・卓越した」、そしてエスティマは「尊敬・立派な」という言葉を語源として名づけられたものです。

 家族みんなが明るく出かける、そんな願いをかなえた優秀な2台の小さな天才タマゴ。ルシーダとエミーナは、同時にMTユーザーの願いも叶える立派なミニバンだったのです。

●三菱「デリカスペースギア」

悪路最強ミニバン! 三菱「デリカスペースギア」にもMTが設定されていました
悪路最強ミニバン! 三菱「デリカスペースギア」にもMTが設定されていました

 いうなれば「ミニバンの姿をしたパジェロ」。

 1994年に三菱の発売した「デリカスペースギア」は、そう呼ぶに相応しいミニバンです。

 デリカスペースギアは、ミニバンでありながら、世界的な本格4WDであった2代目「パジェロ」をベースとして開発されました。

 内容はパジェロの強靭なボディ骨格だけでなく優れた4WDシステムまでも継承するもので、その結果デリカスペースギアはミニバンという枠を逸脱した悪路走破性能を持つ、かつてない個性的なオフロードレジャー向けモデルとして完成したのです。

 当然のようにミニバンとしての性能も優れており、最大乗車人数は7人から10人。ショートボディとロングボディの2種類が用意され、またルーフの高さもハイとローの2タイプから選択できました。

 もっとも巨大な「ロングボディ×ハイルーフ」タイプともなると全長は5mオーバー、全高も2mを超える巨体を誇りましたが、全幅は1.7m未満に抑えてあり、現実的な使い勝手はしっかり確保していたことがうかがえます。

 また、ハイルーフ仕様のモデルには、広大な5枚ものサンルーフを装備した「クリスタルライトルーフ」という装備も設定され、デリカスペースギアならではの高い車高も相まって、抜群の開放感を楽しむことが可能でした。

 そんなデリカスペースギアには、4速ATと5速MTも用意されており、ミニバンとSUVを兼ねたMT車という類を見ない希少なモデルだったといえるでしょう。

 現行モデル「デリカD:5」でも、SUVミニバンというデリカの特殊性は変わりなく引き継がれ愛用されていますが、残念なことにMT搭載モデルは無くなってしまいました。

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コメント

10件のコメント

  1. エミーナルシーダはオイルパン擦りゃしないか段差でハラハラしたもんだけど意外にターボディーゼルがブースト音が盛んで割合速かった記憶があるな、スペースギヤはさすがにディーゼルは2800ターボでも非力な感じがしたけどV6 3000はストレス無く加速した記憶がある。何だか今の時代より自由な車創りができた良い時代でした。

  2. 欧州で、レンタカーでプレビア(国内エスティマ)のMTを運転した。えっ、ミニバンにMTと思ったが、欧州仕様では普通だったらしい。MTには慣れていたので実際走りだせば運転そのものは普通だった。
    ただ、130km/hを超えたあたりからなにせ道路からのノイズを含め車全体のノイズが大きくて、カーステレオは存在意義をなくし、会話もできない状態だった思い出がある。ATはどうだったのだろう。
    同時期のルノーエスパソは、静かというほどではないが悪化の具合が鈍感で、ある速度から突然うるさくなるということはなかった気がした。

  3. ボンゴフレンディ・ターボディーゼル・4WD・オートフリートップのMTを3年前に手に入れて乗ってます。
    重い車体をターボディーゼルがモリモリと加速させ、前後重量バランスがよいのかコーナリングも苦手ではなく、全高以外は5ナンバーサイズなので取り回しもよく、しかもいまどきの車中泊にはぴったりで文句ありません。
    難点は今時のクルマに比べればいろいろありますが最大なのはディーゼル規制地域では登録できないこと。

  4. スペインで、ホンダ エディックスのMT」に遭遇
    帰国後、ディーラーに行くが…
    設定が無く

    コレ…欲しかったな

  5. 「ミニバンの姿をしたパジェロ」
    これはスターワゴンのことだろ。
    本気で間違えているとしか思えない。
    たぶん実車を知らないのだろう。

  6. 過去の話で 昔は、あったよね。っていう記事ですね。
    しかしスペースギアにMTがあったかな?初代セレナにはMTがあったし、この頃はミニバンっていう名前も浸透していなく1.3BOXなんて言われていたけど。初代エスティマは車体もそうでしたがハンドルが大きく気分も外車感でした。

  7. ルシーダ/エミーナの3ナンバーはグレードじゃなく、エンジンの違いだからです(ガソリン2400cc/ディーゼル2200cc)

    いい加減な事書くな

  8. 今の話かと思ったら、随分前の話なんだね・・・
    しかも微妙にいい加減

  9. 日産 セレナC23 にも2WD.4WD共に
    5MT仕様は存在しました。

    2WD仕様は前後重量バランス50:50で、
    リアにはLSDも装備された
    ミッドシップミニバンとして
    運転する楽しみを味合う事ができましたよ。

  10. エスティマルシーダMTディゼールターボ車(4WD)に20年ちょっとで16万Km乗っていました。エンジンは元気でしたが脚回りのオイル漏れで修理を断念して手放しました。雪道でのエンジンブレーキは強烈で家族をスキーに連れて行けました。スキー場からの雪道の下り坂をシフトチェンジとアクセルワークでブレーキをほとんど使わずにドライエリアまで行けました。高速よりも登坂が苦手でエンジンの回転数を落とさないようなシフトチェンジが必要でしたが、蒸気機関車のような躍動感が有って今思えば面白い車でした。現在はCVTのエスティマに乗っていますが、機会が有ったらもう一度エスティマルシーダMTディゼールターボ車を運転してみたいと思っています。