積雪二階建てバス現る!放置は「雪爆弾」の危険も 雪乗せ車の対処法とは

雪乗せ車は危険? そのまま走行すると「雪爆弾」発生マシンに早変わり?

 今回のバスでは、適切な雪下ろしがおこなわれていますが、一般のクルマではルーフに雪が積もったまま高速道路を走っているクルマを見かけることがあります。

 そうした積雪状態で走行した場合には、どのような危険が考えられるのでしょうか。

 NEXCO東日本の担当者は、次のように説明します。

「ルーフに雪の塊を載せたまま走行するのは、非常に危険です。

 とくに高速道路では一般道より速度が出ているため、走行中に路上に落ちる可能性もあり、後続車にとって非常に危険といえます。

 後続車にぶつからなくても、車線上に雪の塊が残り、後続車に踏み固められることで、凍結など路面状況を悪化させる危険もあります」

 こうした後続車への雪爆弾ともいえる危険を最小限に留めるためにも、走行前の雪下ろしは大切な作業です。

ルーフの雪下ろしをするときは雪を横に落とす
ルーフの雪下ろしをするときは雪を横に落とす

 まず、クルマに積もった雪をおろす前に、おろした雪を集める場所を決めておくことが大切です。

 雪下ろしをする際には、移動に差し支えないように、前や後ろではなくクルマの横に雪を下ろすのが一般的です。

 ただし、雪が邪魔で乗り降りしにくくなる場合や、溶けた雪が凍ってしまい危ない目に遭う場合があるため、駐車場に雪を置けるスペースがあれば、そこまでクルマを運ぶのが良いでしょう。

 また、雪国では、棒の先端にブラシとヘラがついていることで効率良く雪下ろしが可能な「スノーブラシ」という道具がよく使われています。

 道具があれば効率的に作業が可能なため、事前にクルマに積んでおくのが良いです。

 雪下ろしの正しい順番としては、上から下へ雪をおろすのが効率的で、ボディーが傷付かないようにスノーブラシのゴム部分で屋根の高い部分から横に雪を動かして下に落としていきます。

 この作業の際に、屋根に雪を残すのは、走行中に雪が溶けてフロントガラスに落ちることで視界がふさがり、大事故につながってしまう危険があるため、確実に雪下ろししておくことが大切です。

 また、雪下ろしの際にはエンジンをかけてエアコンで暖めると効率的ですが、マフラーに雪が埋もれていないかを確認します。

 マフラーが埋まっているもしくは、マフラーに雪が詰まっていると、乗車した際に一酸化炭素中毒を起こす危険があるためです。

 また、大雪が降ると事前に分かっている場合は、雪への備えをしておくと雪おろしが格段に楽になります。

 クルマ用のボディカバーや毛布などをかけておけばその上に雪が積もるため、毛布を引っ張るだけで雪下ろしの大半は完了します。

 そのほか、クルマを洗車する際にコーティングワックスを塗っておくのも有効です。クルマが傷つきにくい上、雪が落ちやすくなります。

※ ※ ※

 まるで2階建てバスに見えるような積雪が話題を呼んだツイートでしたが、それだけ現地が大雪に見舞われているという証といえます。積雪地に出向く際などには、くれぐれも注意して走行しましょう。

【画像】これはスゴい! 雪上2階建てバスを見る!(15枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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