最高速410キロオーバー! フルEVのジャガー「ビジョンGT SV」爆誕!

最高出力1903馬力、最高速度410キロを実現するシステムとは

 ビジョンGT SVは、4つのモーターを採用したフル電動駆動システムを採用している。これには、ジャガー・レーシングのエンジニアが、6シーズンにわたって「I-TYPE」の開発をしてきた知識と経験がすべて注ぎ込まれている。

オンラインビデオやフォーラムで交わされるゲームプレイヤーからのフィードバックを詳細に分析して開発されたジャガー「Vision Gran Turismo SV」
オンラインビデオやフォーラムで交わされるゲームプレイヤーからのフィードバックを詳細に分析して開発されたジャガー「Vision Gran Turismo SV」

 ビジョンGT SVのフル電動駆動システムの開発は、ふたつのプロジェクトに分かれていた。まずひとつめが、フロントアクスルに300kW(407ps)のモーターを2個搭載することである。

 ビジョンGT SVは、各ホイールにひとつずつモーターが配置されており、最高出力1400kW(1903ps)、最大トルク3360Nmを発揮する。

 各モーターにはそれぞれ1速トランスミッションが装備され、高い定格トルクに必要な強度と耐久性を確保し、軽量化と摩擦抵抗を軽減して効率を最大化している。

 この電動全輪駆動システムと各ホイールにそれぞれ1個のモーターを配置する構成により、横方向と縦方向のトルク配分を無限に制御することができ、優れたトラクション、敏捷性、コントロール性を両立したトルクベクタリングが可能となった。

 さらに軽量かつ高剛性なボディ構造の下部に、最新のリチウムイオンバッテリーパックを搭載し、低重心、低いロールセンター、ほぼ完璧に近い重量配分を実現している。

 もうひとつのプロジェクトは、より大きな負荷に対応するために温度管理システムを改良し、耐久レース中も長時間の高速走行と加速性能を維持できるようにすることであった。

 温度管理システムは、液体窒素循環冷却装置を追加し、バッテリーが理想的な温度範囲内にとどまり、より長い時間最大出力を供給できるようにした。また、この液体窒素冷却装置はキャビン内のブーストボタンと連動しており、極めて厳しい動作条件下においてもバッテリーが上限温度を超えることがないように設計されている。

●やる気にさせられるコックピット

 ビジョンGT SVでは、ドライビング・エクスペリエンスの基本となる独自のパワートレイン・サウンドスケープがさらに進化している。

 4つのモーターを搭載し、よりパワフルでトルクフル、そして力強く、個性的でありながらもジャガーらしく、さらに未来志向のサウンドが生み出されている。40000rpmのレッドラインで最高潮に達するサウンドは、真のレーシングDNAを反映しており、ドライバーにかつてない満足感を提供する。

 また、よりハイレベルな体験を提供すべく、インテリアはレース用にデザインされている。ドライバーは、コックピット内のピュアで滑らかなサーフェスの数々で包み込まれ、計器類や操作系は本来あるべき位置に配置されている。

 さらにサステナブル(持続可能)な「TYPEFIBRE」という新素材を使用して、2席の立体造形の複合素材シートを覆うなど、構成部品はすべて、先進的な軽量素材を使用して高精度で美しく製作されている。

 この「TYPEFIBRE」は、ジャガーが開発した革新的な素材で、本革よりも軽量で快適性と耐久性のある代替素材である。すでにジャガー・レーシングが新型レーシングマシン「I-TYPE 5」にも採用しており、ABB FIA フォーミュラE世界選手権のシーズン7でテストする予定の素材である。

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Writer: VAGUE編集部

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