「まだ知らない?」チャイルドシート義務化から20年 「未使用率3割」だけが問題じゃない現状
2020年は、チャイルドシートの使用義務化から20年という節目の年です。しかし、未だに約3割が未使用だといいます。課題はほかにもあるというのですが、現状はどうなっているのでしょうか。
過去には使用率46.9%というワースト記録が出たことも
2020年は、チャイルドシートの使用義務化から20年という節目の年となりました。しかし、依然として装着率は100%を大きく下回っているといいます。いったい現状はどのようになっているのでしょうか。
チャイルドシートの装着が義務化されたのは2000年4月。
道路交通法上の対象は6歳未満の子どもですが、子どもの身長については法律で基準が定められていないので、クルマのシートベルトが安全に使えるようになるまではチャイルドシート(学童用のジュニアシートを含む)を使うべきといえるでしょう。
ちなみに、日本も採用している最新の国際的なチャイルドシートの安全基準(ECE R129)においては、子どもの身長に合わせてチャイルドシートを選ぶことを定めているほか、ジュニアシートは身長150cmまで使えることなどを条件にしています。
そんななか、チャイルドシートの使用率に関して、JAFと警察庁の合同調査によるデータが発表されています。
調査が開始されたのは2002年で、初回のチャイルドシート使用率は52.4%を記録。その後、2007年に46.9%というワースト記録が発表されて以降は、毎年緩やかに使用率が上昇し続け、最新の調査結果となる2019年には70.5%を記録しました。
ただし、チャイルドシートの使用が「義務」であることを考慮すると、まだ十分な結果とはいえません。
さらに、取り付け方法の適切さについても課題が残っており、2019年の調査結果では全体の半数以上にのぼる52.4%がミスユースだったことが明らかになっています。
それではここでクイズです。
2012年7月以降に発売されたクルマに装着が義務付けられている、チャイルドシートを固定するための国際標準規格を何というでしょうか。
【1】JARTIC
【2】ISOFIX
【3】NASVA
※ ※ ※
正解は【2】の「ISOFIX」です。
ISOFIXとは、シートベルトによる固定方法に代わって登場したもので、車両側のバーにチャイルドシート側のコネクタを接続することで取り付けます。
簡単かつ確実に固定できるのがメリットで、前述のチャイルドシートのミスユース防止にも貢献するといえるでしょう。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
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