ミニバンも「クロスオーバー」がアツい! SUV風がイカすミニバン5選

「クロスオーバーSUV」ならぬ、「クロスオーバーミニバン」というジャンルのモデルが登場しています。ミニバンとSUVが融合した話題のクロスオーバーミニバンを5台紹介します。

ミニバンとSUVが融合した「クロスオーバーミニバン」とは

 昨今、「クロスオーバーSUV」というジャンルがトレンドとなっていますが、ステーションワゴンとSUVの特徴を両立し、オフロード性能よりも乗用車としての使い勝手を重視するモデルのことを指します。

 SUV(スポーツユーティリティビークル)ならぬ、「CUV(クロスオーバーユーティリティビークル)」と呼ばれることもあり、街乗りメインのスタイリッシュなSUVとしてさまざまなモデルがラインナップされています。

 そんななか、「クロスオーバーミニバン」という新たなジャンルも台頭しており、ミニバンとSUVが融合したモデルが登場。

 今回は、そんなミニバンとSUVが融合したクロスオーバーミニバンを5台ピックアップして紹介します。

人気のコンパクトミニバン「シエンタ」がクロスオーバー化!
人気のコンパクトミニバン「シエンタ」がクロスオーバー化!

●トヨタ「シエンタクロスオーバー」

 2020年12月7日に突如台湾で発表された「シエンタクロスオーバー」。日本でも人気のコンパクトミニバン「シエンタ」の現地仕様をベースに、SUV風に仕上げたモデルです。

 シエンタクロスオーバーのボディサイズは、全長4350mm×全幅1695mm×全高1700mmと、シエンタ(日本仕様)に比べて全長は+90mm、全高は+25mm拡大しています。

 全高が高くなっているのは最低地上高も関係しており、最低地上高は20mm高められた165mmに変更。専用サスペンションを採用し、悪路走破性が向上しました。

 デザイン面では、クロスオーバーらしさを表現するために、前後にスキッドプレート調のパーツやルーフレールなど、専用デザインを採用。

 また、日本仕様にある、ヘッドライトからフォグへとつながる涙のようなフロントサイドガーニッシュがなくなり、代わりにフォグランプ周辺にブラックの樹脂パーツが装備されるなど、力強い印象になっています。

 内装色は、ブラックとブラウンでシックにコーディネートされました。

 台湾で販売されるシエンタクロスオーバーは全車1.8リッターエンジンを採用。最高出力140馬力・最大トルク17.5kgmを発揮します。なおハイブリッド仕様の設定はありません。

 安全装備としては、予防安全装備「トヨタセーフティセンス」などが標準装備されました。

 いまのところ日本で発売される予定はなさそうですが、もし販売されることになればヒットしそうなモデルだといえます。

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●ホンダ「フリードクロスター」

 シエンタの直接のライバルとなるホンダ「フリード」ですが、2019年10月のマイナーチェンジでSUV風モデルとして「フリードクロスター」が追加されました。

 ベースのフリードは3列シートで6人乗りと7人乗りがありますが、フリードクロスターは6人乗りのみ。

 1.5リッターガソリンおよび1.5リッターハイブリッドがあり、2WD(FF)と4WDが選べます。

 なお、もともとが2列シート5人乗りの「フリード+」にも同様に「クロスター」が設定されています。

 SUV風の外観デザインは遊び心と力強さと表現。専用のフロントグリルや前後バンパー、LEDフォグランプを装着しました。

 さらに、ルーフレールやアルミホイール、専用色のドアアウターハンドルとドアミラーを採用し、アウトドアで映えるクロスオーバーなスタイルが特徴です。

 内装も随所に遊び心が感じられる仕様となり、木目パネルはクロスター専用のプライウッド調を採用。コンビシートは汚れが目立たないデジタル柄とすることで、アウトドアの非日常感を演出しました。

 フリードのマイチェン後1か月の販売では全体の3割をクロスターが占めるほど、SUV風のデザインが好評となっているようです。

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●三菱「デリカD:5」

 三菱「デリカD:5」は、多人数乗車ができて荷物がたくさん積めるミニバンとしての機能性と、本格的な四駆性能を備えたSUVとしての性能を高次元で両立するモデルです。「オールラウンドミニバン」と呼ばれています。

 2019年2月のビッグマイナーチェンジでは、外観のデザインを大きく刷新。当初は賛否両論あったデザインですが、いまでは三菱を支える主力モデルとして、同ブランドの登録車でもっとも多い販売台数を記録しています。

 外観は三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」とマルチLEDヘッドライトを採用し、タフでありながら上質なデザインとしました。

 内装は、直線基調で構成されたインパネに、立体木目を採用。オールラウンドミニバンとしての機能性と質感を兼ね備えています。

 デリカD:5には、通常モデルとは別に、エアロ仕様として、スタイリッシュな「アーバンギア」グレードも設定されています。

 パワートレインは2.2リッターコモンレール式DI-Dクリーンディーゼルターボエンジンと新開発の8速スポーツモードATが組み合わされ、よりパワフルで滑らかな走行性能が可能になりました。

 さらに、電子制御4WDシステムに新たなヨーレイトフィードバック制御を追加したことで、旋回運動を的確に判断できるようになり、ドライバーのハンドル操作により忠実な車両挙動を実現しています。

 独自のポジションを築くデリカD:5は、ミニバン×四駆の長所を兼ね備えた唯一のモデルとして人気を博しています。

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