アルピーヌが世界ラリー選手権に戻ってきた!「A110ラリー」でWRC復帰戦に勝利

仏アルピーヌは2020年12月7日、同年12月3日から6日に北イタリア・モンツァで開催された、WRC(世界ラリー選手権)第7戦「ラリー・モンツァ」で、シグナテックオートモービルが設計・開発したアルピーヌ「A110ラリー」がデビュー、R-GTカテゴリーで優勝したと発表した。

伝統のアルピーヌがWRC復帰&初勝利

 仏アルピーヌは2020年12月7日、同年12月3日から6日にかけて北イタリア・モンツァで開催されたWRC(世界ラリー選手権)第7戦「ラリー・モンツァ」で、シグナテックオートモービルが設計・開発したアルピーヌ「A110ラリー」がデビュー、R-GTカテゴリーで優勝したと発表した。

2020年12月3日から6日にかけて開催されたWRC第7戦ラリー・モンツァに初参戦、初クラス優勝を果たしたアルピーヌ「A110ラリー」
2020年12月3日から6日にかけて開催されたWRC第7戦ラリー・モンツァに初参戦、初クラス優勝を果たしたアルピーヌ「A110ラリー」

 11月20日にバーレーンで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦を終えたシグナテック・アルピーヌのドライバー、ピエール・ラグ選手とコ・ドライバーのジュリアン・ペサンティ選手は、ゼッケン番号91のアルピーヌA110ラリーでスタートに並んだ。

 2020年のWRCは、新型コロナウイルス感染拡大の影響でカレンダーが大きく変更。本来予定されていなかったイベントが急遽加えられたが、北イタリアのミラノ郊外にあるモンツァ・サーキットをベースに開催されたラリー・モンツァもそのうちのひとつ。ターマックラリーで(一部SSにグラベル路面もあり)、WRCが開催されるのは初だ。

 今回は各チームが悪天候に悩まされたが、ミシュランタイヤを装着したラグ&ペサンティ組は土砂降りの雨を乗り越え、12月3日木曜日にモンツァ・サーキットとその内側のグラベルでおこなわれたオープニングステージでは、R-GTカテゴリーのトップに躍り出た。R-GTとは2輪駆動向けのカテゴリーで、ロータス「エキシージ R-GT」やポルシェ「997GT3 RS」、アバルト「124 R-GT」などが出場している。

 金曜日におこなわれた第2レグでは、イタリアアルプスの雪深い山岳ステージを疾走。13ステージ中9回のベストタイムを記録したラグ&ペサンティ組は、最終的にアンドレア・マベリーニ選手のアバルト124ラリーR-GTに38.1秒、そしてアルベルト・サッシ選手のポルシェ997GT3カップRGTに10分近くの差をつけて、WRC初出場&初クラス優勝の快挙を達成した。

 ピエール・ラグ選手は「アルピーヌA110ラリーでWRCに初めて参戦できたことを誇りに思います。極限のウエットコンディションと大雪など厳しく変わりやすい天候のなかで、うまく対応できました。金曜日のSS5では、2回のパンクで2分半のロスがありましたが、なんとか土日で挽回できました。スタート前はまさか優勝できるとは思っていませんでした」とコメントする。

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 アルピーヌは、1955年にジャン・レデレ氏によって設立されたスポーツカーメーカーだ。

 ラリー参戦の歴史は古く、1960年代にはフランス国内のラリー選手権に出場している。

1973年WRC第1戦、ラリー・モンテカルロでのアルピーヌ「A110」
1973年WRC第1戦、ラリー・モンテカルロでのアルピーヌ「A110」

 1971年には、豪雪に見舞われたラリー・モンテカルロで、オペ・アンダーソン選手が「A110」で初優勝。さらに1973年にWRCが創設されると、A110は開幕戦ラリー・モンテカルロでは、1・2・3フィニッシュを決める快挙を達成、その年は全13戦中6戦で優勝し、アルピーヌはWRCの初代マニュファクチャラーズチャンピオンに輝いた。

 アルピーヌは1973年、経営不振によりルノー傘下に入り、その後ブランドは一旦途絶えたが2017年に復活、過去の名前と同じA110を発表した。日本でも2018年に販売を開始している。

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