ポルシェの主力はSUV!? 代表車「911」以外のイケてるポルシェ5選

セダンや電気自動車のポルシェも存在!?

●ポルシェ「パナメーラ」

 2009年に登場した「パナメーラ」は、ポルシェ初となる4ドア(正確にはハッチゲートを持つ5ドア)×4シーターのグランドツーリングカーです。

 スポーツカーの性能とラグジュアリーサルーンの快適さを兼ね備え、高級セダンの新しいカタチとして多くのファンに支持されています。

ポルシェ「パナメーラ」
ポルシェ「パナメーラ」

 現行型は2代目にあたり、2016年に登場。全長5049mm×全幅1937mm×全高1423mmとスタンダードモデルでもラージサイズとなりますが、さらに全長が150mm延長されたロング版の「エグゼクティブ」や、ワゴンボディの「スポーツツーリスモ」も用意されました。

 搭載されるエンジンは2.9リッターV型6気筒ツインターボと4リッターV型8気筒ツインターボの2種。

 それぞれにモーターを組み合わせたハイブリッド仕様も用意されるのでパワーユニットは合計4種となりますが、チューニング違いの仕様もあり、セダンだけでも7グレードがラインナップされています。

 駆動方式はベースグレード(FR)を除きすべて4WD。トランスミッションはPDK(DCT)で、マカンや718が7段なのに対し、パナメーラは911と同じく8段タイプを搭載します。

 高級感とスポーティさが絶妙なインテリアはまさに贅沢な空間。これだけ大柄なセダンながらリアシートが2人がけ(スポーツツーリスモは3人がけ)で、どの席に座っても快適なドライブを楽しむことができます。

●ポルシェ「タイカン」

「タイカン」は2019年のフランクフルトショーで初公開され、同年11月より日本でも予約注文の受付けを開始したポルシェ初となる電気自動車です。

 4ドア4シーターの大型スポーツサルーンで、全長4963mm×全幅1966mm×全高1379mmとパナメーラよりわずかに短く、幅広く、そしてやや低いプロポーションを持ちます。

 グレードは435馬力(ローンチコントロール使用時:530馬力)の「4S」、625馬力(同680馬力)の「ターボ」、625馬力(同761馬力)の「ターボS」のみっつ。

 前後に配されるモーターが四輪を駆動し、ターボSの0-100km/h加速は2.8秒という驚異的な加速を実現しています。

 システム電圧は、市販車としては初の800Vで、ハイブリッド車の代表格であるトヨタ「プリウス」の600V(200Vから昇圧)を大きく上回るのが特徴です。

 容量93kWhの駆動用バッテリーをフロア下に配置し、条件にもよりますが5分の充電で100kmの走行が可能とされ、航続距離は最長で412km(WLTP)にも達します。

 タイカンがポルシェらしいのは、電気自動車でありながらハンドリングを疎かにしていないことです。

 これは大きくて重いエンジンがなく、もっとも重いバッテリーがフロア下にあるために重量配分に優れているからこそで、電気自動車の利点を上手に活かしているといえるでしょう。

 最廉価の4Sですら1448万1000円もする高額車ですが、欧州の予約分だけでもすでに3万台を超えたそうです。

 日本での納車開始は2020年11月下旬の見通しなので、もうそろそろ実車を路上で見られるかもしれません。

※ ※ ※

 ポルシェの2019年の世界販売台数は28万800台に達し、前年比約10%増と販売記録を9年連続で更新しました。

 もっとも販売台数が多かったのはマカンの9万9944台で、全体の3分の1以上を占めます。次いで、僅差でカイエンの9万2055台。

 つまり、SUV2車種でおよそ7割となり、いまでは「ポルシェ=911」といい切れなくなっています。

 718やパナメーラも好調で、タイカンのデリバリーが開始されれば、さらに911の販売比率が下がる可能性もあります。

 しかし、911の影が薄くなったかというと、決してそんなことはありません。

 911以外の車種が支持されているのは、911というスポーツカーが存在してこそ。販売台数の多い少ないにかかわらず、やはりポルシェといえば911なのです。

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