コロナ禍で車利用増! 大半が移動手段として検討 ペーパー講習にも関心高まる
コロナ禍で「ペーパードライバー講習」の希望者増加?
これらのように、自動車(自家用車やレンタカー、カーシェア)に対する意識はコロナ禍によって、高まっているといえます。
そうしたなかで、運転免許は取得したものの、普段まったく運転をしない通称「ペーパードライバー」の人達にも変化が見られているといいます。
首都圏の自動車教習所では、2020年夏頃から「ペーパードライバー講習」を希望する人が増加したといい、緊急事態宣言で従来の新規免許取得者と合わせて、講習予約がなかなか取れないほどの盛況ぶりなようです。
同教習所のスタッフは「免許は持っているけど運転の仕方を忘れたというようなペーパードライバーの講習希望は多くなっている印象を受けます。とくに、主婦層や中年層の人が申し込まれています」と説明します。
ペーパードライバー講習の内容は、指定教習所や出張講習などによって異なりますが、基本的には初歩となるドライビングポジションから各種操作、運転時の動作など、一連の流れを復習する形でおこないます。
また、講習料金も場所や内容に異なり、1時間数千円というものから2時間プランで1万5000円前後という差があります。
さらに、コロナ禍において教習所に出向きたくないという人には出張形式のペーパードライバー講習もおこなわれており、注目が集まっています。
首都圏で出張形式のペーパードライバー講習をおこなっている会社では、「今年の夏から秋に掛けて予約が増えました。ただ、第3波といわれるようになってからは、お問合せも落ち着いてきています」と説明しています。
コロナ禍によって、移動に対するユーザー意識は変化しています。同様に公共交通機関が発達していない地方では、自動車は移動手段に欠かせない存在です。
そのなかで、近年の高齢者による事故が増加していることにより運転免許の返納を考えていた70代の男性は返納することを一旦思い止めたといいます。
「最近は運転する機会も徐々に減っていたため、運転免許の返納を考えていました。しかし、コロナが流行ったことで何かあった際に運転出来るほうが良いと思い、返納するのは一旦やめました」
今後、コロナ禍がいつまで続くかは誰にも分かりません。同様に移動に対する意識の変化は、地域や年代などに関係なく重要な課題といえるかもしれません。
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