新型ノートは高級車? 日産がバンダイナムコと共同で「音」を開発 小型車の常識を変える狙いとは
日産がバンダイナムコと共同で「音」を開発した狙いとは
ドアの閉じ音を徹底的に解析してこれまでのコンパクトカーでは体感出来なかった高品質感を実現した新型ノートですが、そのほかの「音」でも高品質感を追求したといいます。
前出の角田浩康氏は、「情報提示音」の重要性について次のように説明します。
――高品質感を感じるアイテムの情報提示音とは、どういうものでしょうか。
情報提示音とは、クルマの乗るうえで聞こえてくる「WARNING(警告音)」「CAUTION(注意喚起音)」「報知音」を指しています。
今回、日産ではこれらの音を「簡単にわかる、聞きやすい」「感情的・情緒的」「高品質」という3つのキーワードで新しく開発しました。
世の中の情報提示音は、進化してきました。例えば、ポケベルのブザー音からスマホなどの好きな音楽に変化していることや、同じく駅の発車音もブザーから各駅に合わせたイメージ曲に進化しています。
また、クルマにおいても従来のブザー音から情緒的な音色を持たせた音に変わりつつあり、欧州のプレミアムブランドとなるメルセデス・ベンツやBMW、ボルボが採用をはじめてきています。
今回、日産では2020年秋に北米で発売された新型「ローグ」を皮切りに、日本では新型ノートから、音の開発をおこなっています。
前述の3つのキーワードだけで音を開発するだけでなく、日産ブランドらしさも考慮しました。
また、この情報提示音を開発するにあたり、バンダイナムコのサウンドクリエイターとのコラボレーションによって分かりやすく情緒的な音に仕上げました。
さらに、音を聞き取りやすくするために、運転席側のダッシュボードに情報提示専用のスピーカーの開発までおこなっています。
※ ※ ※
今回の新型ノートでは、警告や注意喚起といった何気ない音までこだわりぬいていますが、なぜそこまでする必要があったのでしょうか。
新型ノートについて日産の執行役副社長・星野朝子氏は次のように述べています。
「新型ノートは、第二世代e-POWERを搭載したことで、世界中の日産車においてもっとも注目されています。
さらに、ホームマーケットの日本で確実に成功を収めることが日産の電動化への道を確実なものにすると思っており、日産全体の期待を背負ったクルマです」
このように、従来のコンパクトカーではその属性から一定数の品質を保っているのがほとんどで、高級感や高品質感はさらに上のクラスのモデルが求められているというイメージでした。
しかし、新型ノートでは、コンパクトカーでも「コンパクトカーの常識にとらわれることなく、新しい価値観を訴求する」という、まさに日産渾身の新型モデルなのです。
こういうの日本の車にもっと増えてほしい。BMWやメルセデスに比べて日本車はリバース音が質素すぎる。また、オープニング演出もレクサスやクラウンくらいだ。音や映像を使った演出面で付加価値を付けるのはゲームやアニメで有名になってる日本が率先してやるべき。
こだわりがあって、ドア音をコラボで研究開発したみたいですね。簡単なことでは無い追求をすることは素晴らしいことです。使う側が思うちょっとしたことって以外におおきいんですよね。よくそこにこぎつけたと思います。そしてコラボで取り組んだ日産は車作りのこだわりは失っていないのだなと感じました。