セダンのSUV化がクラウン報道で過熱 「スカイライン」や「アコード」もSUV化するのか

クラウンはセダン廃止を示唆!? アコードはどうなる?

 クラウンのクロスオーバー化が話題となったなかで、競合するとされているのが、スカイラインやホンダ「アコード」です。

 なかでも、前述のスカイラインクロスオーバーは、12代目スカイラインの派生車として2009年に登場しました。

 外観デザインはセダンのスカイラインをイメージさせるフロントマスクに、クーペスタイルのフォルムとなっています。

 パワートレインは330馬力を誇る3.7リッターV型6気筒エンジンを搭載し、駆動方式はFRもしくは4WDが設定されていました。

 ラグジュアリークーペは海外市場に投入されていたインフィニティ「EX37」として開発されたモデルです。

 これを国内向けに仕立て、スカイラインの名前を冠したのですが、旧来からのスカイラインファンからは「なぜスカイラインなのか?」という声がありました。

 その後、スカイラインクロスオーバーの販売は芳しくなく、惜しくも2016年に生産を終了。

 現在、インフィニティは北米で「QX50」という当時のスカイラインクロスオーバー(EX35)の後継モデルともいえる存在がラインナップされています。

 もしも、このQXをスカイラインクロスオーバーとして日本市場に再投入すれば、一定数の需要が見込めるかもしれません。

かつて日本で発売された日産「スカイラインクロスオーバー」
かつて日本で発売された日産「スカイラインクロスオーバー」

 ホンダでは、2020年2月に10代目アコードが日本市場で発売。ホンダによれば、2019年の年間グローバル販売実績は49万9493台だといいます。その大半を占めているのが、北米市場(25万8999台)と中国市場(21万7899台)です。

 10代目となる新型アコードは、2017年に北米市場に導入し、その後2018年に中国市場で発売されており、日本市場への導入は後発の部類となります。

 その理由として、開発責任者の宮原哲也氏は「各地域のほかのモデル導入を含めたうえでのタイミング」と語ります。

「歴代アコードを振り返ると実用性や走りに関しては高い評価を得ています。しかし、デザインに関してはそれ以上でもそれ以下でもないことが大きな課題でしたので、新型アコードでは『若返り』を開発キーワードとしています。

 ただし、おじさんが無理に若作りするということではなく、若い人が見て『おじさんカッコいいよね』といわれるようなモデルを目指しました」(宮原氏)

 アコードは、前述のように北米と中国で絶大な人気を誇ります。以前から北米や中国ではセダンの需要が高く、それらの要素からアコードはホンダの普通車販売の柱となっています。

 しかし、昨今では北米でセダンの需要が縮小傾向にあり、米国メーカーではセダンのラインナップを廃止する動きも出ています。

 中国でもラグジュアリーSUVの人気が出てきており、欧州メーカーなどが続々と投入するなど、まだSUV人気は続きそうです。

 また、世界中の自動車市場で電動化が急激に進んでいいますが、とくに中国は電動化の筆頭市場といえます。

 実際にホンダは、2020年9月26日に中国で初となるホンダブランドの電気自動車のコンセプトモデル「Honda SUV e:concept」を発表。

 このモデルについて、ホンダは「将来、中国で初となるホンダブランドのEVの量産を見据え、その方向性を示すEVコンセプトカー」と説明しています。

 セダンの縮小、SUV人気、電動化を考えると、今後北米や中国で売れ筋のアコードがクロスオーバー化する可能性も無いとはいいきれませんが、ホンダは明確なコメントをしていません。

 実際にホンダ販売店では、「クラウンのニュースを見たお客さまから、『アコードはSUV化しないの?』というような声を頂きました。もし、商品化されれば話題性は大きいかもしれません」と話します。

 クラウンのクロスオーバー化が検討されるという報道があったように、アコードのクロスオーバー化が実現する未来も考えられそうです。

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