アメリカンな新型SUV「バディ」登場で大注目! 光岡のユニークな車5選
アメリカンテイスト第2弾は初のSUV!
●ヒミコ
前出のロックスター登場以前に、4代目ロードスターをベースにつくられたモデルが「ヒミコ」です。
初代は3代目ロードスターをベースとして2008年に発売され、現行モデルは2018年にフルモデルチェンジした2代目にあたります。
ヒミコの外観は第二次世界大戦以前に誕生したスポーツカーをオマージュしたデザインで、最大の特徴は超ロングノーズになっているところです。
ベースのロードスターに対してフロントセクションとリアセクションはすべて変更され、さらにホイールベースを600mm延長。
十分な強度を保ちながらモノコックシャシの前端を伸ばし、構造部材を追加してフロントサスペンションを取り付けており、ユニークなプロポーションを実現しています。
また、メッキグリルを配置したクラシカルなフロントフェイスやクラムシェルフェンダーは現代風にアレンジされており、斬新な印象です。
内装はロックスターと同様で、ロードスターの意匠をベースに各部の素材を変更して仕立てられています(オプション)。
なお、エンジンやトランスミッションはロードスターから変更はありません。
ヒミコの価格は516万6280円から618万5740円と高額ですが、モディファイの内容を考えるとリーズナブルといえるでしょう。
●バディ
前述のとおり2020年11月26日に、同社初となるSUVの新型バディが発表されました。
ベースとなったモデルはトヨタ「RAV4」で、ボディサイズは全長4730mm×全幅1865mm×全高1685mm-1690mmと、全長が120mmほど伸ばされています。
バディの外観は1970年代に登場したアメリカ製のSUVをモチーフにデザインされ、角型縦目4灯のヘッドライトに、メッキの大型バンパーと格子状のグリルが特徴です。
なお、往年のアメリカ車のデザインを反映させた理由は、ロックスターの成功があったからといいます。
ほかにもフロントではフェンダーとボンネットが変更され、リアもバンパーとリアゲートに専用のデザインを採用。
内装は大きく手が入れられておらず、RAV4の使い勝手の良さを継承しつつ、一部装飾が追加されるくらいです。
パワーユニットは2リッターガソリンと2.5リッターハイブリッドの2タイプを設定。駆動方式はガソリン車が2WDと4WD、ハイブリッド車が2WDと電子式4WD(E-Four)がグレードによって選択可能となっています。
発売時期は2021年6月を予定しており、生産台数は2021年が年間50台、2022年以降は年間150台の見込みで、組付けがほぼすべて手作業となっているため、これ以上の量産は難しいようです。
価格はガソリン車が469万7000円から549万4500円、ハイブリッド車が525万300円から589万9300円。発表と同日に予約が開始されました。
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ミツオカのクルマというと、今回紹介したようなユニークなカスタマイズカーが真っ先に思い浮かびますが、じつはほかにもさまざまなクルマを手掛けています。
とくに定評があるのが霊柩車で、セダンをベースに全長をストレッチしてステーションワゴン化したモデルや、トヨタ「グランエース」をベースにしたモデルもあります。
ほかにもストレッチリムジン、寝台車、遊園地などの園内を走る乗り物なども手掛け、近年は自社の旧型モデルのレストアサービスもおこなっています。
富山県で板金塗装業からスタートしたミツオカは、いまでは生粋の技術屋集団になったということです。
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