オタクの祭典! 「モデナ・モーター・ギャラリー」は超絶マニアなカーイベントだった!!

イタリア・モデナで毎年開催されるクラシックカー&バイクのイベント「モデナ・モーター・ギャラリー」が、コロナ禍のなか無事に開催された。例年とは異なる状況でのイベントを現地から野口祐子さんがレポートする。

スーパーカーの故郷モデナで毎年開催されるモーター・イベント

 コロナ禍の感染拡大防止自粛が解け、ヨーロッパ内で漸くクルマのイヴェントが動き出した9月26日/27日の2日間、モデナで第8回目となるクラシックカー、バイク関連のイベント「Modena Motor Gallery(モデナ・モーター・ギャラリー)」が開催された。

パガーニ「ウアイラBC」は、20台限定で既に完売。写真は、4台作られたプロトタイプのうちの1台
パガーニ「ウアイラBC」は、20台限定で既に完売。写真は、4台作られたプロトタイプのうちの1台

 モデナといえばフェラーリ、マセラティ、そして少し離れてパガーニと名だたるスーパーカーメーカーが近辺に集中している。隣の県であるボローニャには、ランボルギーニやバイクメーカーであるドゥカティがある。モデナはそんな都市なので、クルマ産業を支えている大小の企業、腕の良い職人たちの工房が沢山存在している。

 このモデナ・モーター・ギャラリーが他のイベントと異なるのは、モデナの人たち・コレクター・職人・マニアたち自らが、個人レベルでもこのイベントを支えようと一肌脱いでいるところだ。まだ小さい規模だが、エンジンの街モデナ、ここでしか見られない、ここでしか感じられない光景が並んでいる。

 さて、イベント会場に話を戻そう。

 先ず、入り口付近の長蛇の列に驚き! 誰もこんな光景は想像もしていなかっただろう。

 クルマ・バイクマニアは長い間の自粛生活を経て鬱憤がたまり、少しでも早く趣味の世界に浸りたかったのだろう。ここに来れば、憧れのクルマを見る事ができる、部品探索もできる、それになんといっても、同じ趣味を持つ大勢の知り合いに会って、情報交換ができる。

 ロックダウンの間、それぞれがどのように過ごして来たか……などなど。この列を見て、クルマ・バイクがどんなに人を惹きつける魅力があるものなのか改めて思った。

 勿論コロナ感染防止対策は万全だ。手の消毒、体温検査、1メートルの距離間保持、また一人一人の氏名、連絡先は筆記厳守。緊急時は連絡が取れるようになっていた。

 会場に入り、すぐ目に入ったのが1/43のフェラーリのミニカーコレクションだ。9メートルに及ぶコレクションの陳列には、エンツォ・フェラーリ自身のクルマを通しての人生が詰まっていた。

 それは1917年7月19日、免許とりたてのエンツォ・フェラーリがCAESARのハンドルを握った時から始まる物語が、100台以上のクルマで彩られていたのだ。

 1950年のF1参戦からは、ドライバーチャンピオンのミニカーには黄色のプレート、コンストラクターチャンピオンのミニカーにはグレイのプレートが敷かれていた。これを見て、「2020年モデルはどうなるんだろうか」と来場者は呟きあっていた。「今年は黒のプレートだな」、「今年は外した方が良いな」など。今年の結果を見ると、それも仕方ないが、なかなか厳しい呟きだ。

 製作者のエリス・セルネージは、モデナの街に生まれ、フェラーリと共に育ってきた。ひと目でわかるエンツォ・フェラーリの歴史を自分の手で! ということでこのコレクションを作り始めたという。

 エンツォ・フェラーリの歴史を追っている彼としては、100年の長い歴史のなかでは悪い時もあり良い時もある。今年の成績は振るわなかったけれど、それは歴史のなかでは通過点。重要なのはこれからも参戦し続けることだ、と語っていた。

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