バーチャル空間で実車を運転!? 世界初! ボルボの「究極のドライビングシミュレーター」とは

スウェーデンに本社を置くボルボカーズは、世界初となる「究極のドライビングシミュレーター」についての技術説明をライブ配信でおこないました。一見すると、普通のドライビングシミュレーターに見えるのですが、一体何が究極なのでしょうか。

リアルとバーチャルでボルボが安全デバイスを開発?

「なるほど、これは結構凄い」

 オンラインでおこなわれた、スウェーデンのイエーテボリからのライブストリーミングを観ながら、思わず唸ってしまいました。

 イエーテボリといえば、ボルボカーズ本社の所在地です。

 ボルボの「究極のドライビングシミュレーター」
ボルボの「究極のドライビングシミュレーター」

 今回の発表に関して、ボルボからの事前情報では、安全デバイス開発に対する「ア・ミリオン・モア(より多くの人たちを救う)」というタイトルだけ聞いていましたが、詳細については知らされていませんでした。

 ライブ画面では、なにやらIT系の研究施設のような場所が映し出されましたが、それが「ボルボ・オープン・イノベーション・エリア」だということです。

 最初に紹介されたエンジニアは、イノベーションリーダーでVR/AR(仮想現実)部門のエクスパート、ティモテ・フローリン・ガイアラア氏です。彼からは、自動車業界では馴染みのない企業やシステムの名前が次々と紹介されました。

 まずは、ユーニティ(Unity)です。ビデオゲーム開発で代表的な開発プラットフォームとして知られています。

 同社最新のリアルタイム3Dソフトウエアを使います。実際に、ボルボのエンジニアが今回のライブストリーミング中に、点群での三次元計測してソフトウエアに取り込む様子を紹介しました。

 次に、テスラスーツです。スポーツウエアのように上半身と下半身にピッタリと装着する、全身触感スーツです。

 なお、テスラスーツは、あのEVのテスラとは無関係です。

 人の動きに対して、座標軸での位置ではなく、触覚によるフィードバックをデータ化し、乗車員の姿勢や衝撃を受ける箇所、シートベルトのプリテンショナーの作動時や、エアバックが開いたときなど、さまざまなシーンで触覚のデータ化を実現します。

 逆に、システム側から指示を出すことも可能で、両腕での触感を高める指令を出したところ、テスラスーツを身につけたボルボの女性エンジニアの両腕が、ポンっと上に跳ね上がりました。

 これら、ユーニティとテスラスーツを融合させることで、人がVR/ARとして認識するためのデータが集約・解析できるということです。

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