マンソリーのフォード「GT」がヤバすぎ!! 世界限定3台のスーパーカーの全容

ほぼマンソリーオリジナルとなるコックピットとは?

 Le Mansoryは、La Ferrariと同様に、英語に訳せば「The Mansory」の意である。実は2020年はマンソリーにとって創立30年にあたる年で、本来ならばジュネーブ・ショーでこのLe Mansoryをメインに、華やかなプレス・コンファレンスを開催する予定だったのだ。

マンソリーの創立30年を記念して3台のみの限定となる「Le Mansory」
マンソリーの創立30年を記念して3台のみの限定となる「Le Mansory」

 第一印象はきわめてアグレッシブだ。フロントまわりではまずヘッドランプがノーマルでは縦方向に並ぶ2灯式だったのに対し、Le Mansoryでは横方向に変更されている。

 フロントのバンパースポイラーも、より大きなダウンフォースを稼ぎ、さらに冷却効果を生み出すためにデザインがモディファイされている。

 フロントリッドの形状やルーフ上に備わるツインのエアインテークも、マンソリーのオリジナルだ。

 ボディサイドの造形も変化し、ワイド化されたリアフェンダーにはラジエーター冷却用のエアインテークも備わる。

 リアセクションでは、ディフューザーの羽根の枚数は少なくなっているものの、巨大なリアウイングは固定式になり、エグゾーストはマンソリー・オリジナルの3本出しとなる。

 その他、このLe Mansoryには、これまでマンソリーが30年間の活動で得た技術的なノウハウがフルに導入されている。参考までにボディはフルカーボン。軽量化という意味でも、その仕事は徹底しているのだ。

 ブルーリオン・レースと呼ばれる特別なカラーにペイントされたボディに組み合わされるエンジンは、最高出力を710psにまで強化したものだ。

 一見するとスパルタンに見えるモデルだが、それだけが特長ではないことは、美しく仕上げられたインテリアがそれを証明している。マンソリーによれば、インテリアで手つかずのまま残されたコンポーネントはほとんど皆無であるという。

 わずか3台の限定車、そして30周年記念車を手に入れるのは、はたしてどんなスーパーリッチなのだろうか。

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